635:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/08(火) 00:18:47.49 ID:l/i4e2z9o
<思っていたよりいいやつなのかも>
兄「隣の森林公園? 撮影ってスタジオとかでするんじゃねえの」
女友「今日は屋外で撮影だからね。本当は集合場所に行かなきゃいけなかったんだけど、
今日は大学の隣での撮影だから、無理言って現場直行にさせてもらったの」
兄「そうか。つうか何で俺が一緒に」
女友「ほら。あそこにクルーがいる」
兄「ワゴン三台とか結構大掛かりなのな」
女友「そうかな。普段から外で撮影するときはこんな感じだけど」
兄「へえ。じゃねえよ。何で俺がおまえの仕事に付き合う必要があるんだよ」
女友「いい気分転換になるでしょ。妹ちゃんとも会えないんじゃ、講義が終ったら君には
何もすることなんかないんだろうし」
兄「だから大きなお世話だって言うの。何度も言わせるな」
女友「無理しなくていいよ。どうせいつもアパートに帰って一人で泣いてるんでしょ」
兄「泣いてなんかねえよ」
女友「あたしの勘って昔から結構当たるんだよ」
兄「だから今までおまえの勘なんか一度だって当たってねえだろ」
女友「そうでもないと思うけどな」
兄「・・・・・・どういう意味だよ」
女「はあい。おはようございまあす。遅れてごめんなさい」
兄「・・・・・・おい」
女「ちょっと行ってくるね。この辺で適当に見てて。君のことは話しておくから大丈夫だ
よ」
兄「・・・・・・(勝手に帰ったら駄目かな)」
兄(しかし女のやつ。あのワゴン車の中に入っていったままもう三十分以上は出てこないじゃんか)
兄(撮影とか全然始まらないじゃん。俺、こんなとこでいったい何をしてるんだろ)
兄(・・・・・・気晴らしにさえならないな。女友は好意で俺のことを気にしてくれたんだろう
けど)
兄(・・・・・・姫)
兄(ひょっとしてもう二度と姫とは会えないんだろうか)
兄(いや。今はそんなことを考えてはいけないな。姫の生活を落ちつかせることが最優先
だ。今は父さんと母さんの言うとおりにした方がいいんだ)
兄(今日はまだ姫からメールが来ない)
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