668:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 00:15:29.41 ID:Heq9+Jyqo
<寝ている場合じゃない>
妹「親権はあたしの選択を尊重するって。パパもママもあたしと一緒に暮らしたいけど、
どっちと暮らすのかはあたしが決めていいって」
兄「・・・・・・そうか」
妹「選べるわけないじゃん。そんなのどっちを選んだってパパかママかどっちかが傷付く
じゃん」
兄(あいつら言うにこと欠いてなんて残酷な選択を姫に強いるんだよ。姫はおまえらのペ
ットじゃねえんだぞ)
妹「あたし、どうしたらいい? ねえお兄ちゃん。あたしはどう答えればいいの?」
兄「姫・・・・・・。俺と一緒に暮らそう」
妹「え?」
兄「姫。父さんも母さんも、もうどうでもいいだろ」
妹「・・・・・・・お兄ちゃん?」
兄「遅かれ早かれどうせいつかはこうなったんだ。俺と一緒にいてくれ」
妹「・・・・・・親権の話はどうするの?」
兄「そんなもんどうでもいい。どうせ二十歳になるまでの話じゃないか。俺を選んでくれ
よ。最悪、大学をやめて働いてでも姫の学費と生活費は稼ぐから」
妹「ママはどっちを選んでもそういうことには不自由させないって言ってたけど」
兄「それは父さんと母さんのどっちを選んでもって話しじゃないか。どっちも選ばずに俺
と一緒に暮らすとしてもそうなのか」
妹「・・・・・・わからない」
兄「俺のこと好きなんでしょ? 俺を選んでくれるよな。姫には絶対に不自由はさせない。
あいつらなんかには絶対に負けないから」
妹「お兄ちゃん」
兄「姫は間違っていないよ。あいつらは姫を裏切った。だけど姫の大好きだった家族全員
がおまえを騙してたわけじゃないんだ。俺は、少なくとも俺だけは姫のことが世界で一番
大切だ」
妹「・・・・・・うん」
兄「別に姫と結ばれたから調子のいいことを言ってるんじゃねえぞ。単なる兄妹だったと
しても俺は同じことを言うよ」
妹「うん。お兄ちゃんのことは信じる。というか疑ったことなんかないよ」
兄「姫が混乱して傷付いているのならもう俺の彼女としてじゃなくてもいい。妹としてで
もいいから俺と一緒にいてくれ。姫。一緒に暮らそう」
妹「・・・・・・考えさせて」
兄「何でだよ。まだあんな嘘つきの親なんかに未練があるのかよ」
妹「ごめん。考えさせて」
兄「・・・・・(何でだよ)」
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