過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/14(月) 00:11:38.18 ID:RcyYiRjKo

<お父さんを本気で嫌いにはならないであげてね>




兄「どうすればいいの」

母「明日土曜日でしょ。妹の外出許可を取っておくから、あんた妹に会いなさい」

兄「それで?」

母「あなた、妹のことを説得しなさい」

兄「説得? 何をだよ」

母「一週間後にお父さんとあたしはあの子に会うの。そのとき、これからはお母さんと一
緒に暮らすって妹に言わせるようにするのよ」

兄「何でだよ? 俺は父さんの味方じゃないけど、別に母さんに味方する気もないよ」

母「そんなことわかってるよ。いいから最後まで聞きなさいよ。妹と一緒に暮らしたくな
いの?」

兄「・・・・・・わかった。続けて」

母「あたしと暮らすことになったら、あなたと妹用に新しく部屋を借りてあげる。あなた
たちは二人でそこで暮らしなさい」

兄「本気なの?」

母「もうそれしかないでしょ。二人きりになんかしたらあなたたちがまた変なことするか
もしれないけど。でも、もうそれしかないのね」

兄「母さん」

母「あなたの言うとおりよ。あの子がお父さんや母さん、それにあなた以外の他人と一緒
に暮らして幸せになるなんて多分無理でしょう。まして、親友の子と姉妹として一緒に暮
らすなんて」

兄「・・・・・・それは多分間違いないよ」

母「だからもうしかたない。父さんと暮らしたら妹は幸せになれないから。だからあの子
にあたしを選ぶと言わせて。そしたら父さんには黙ってあなたちを二人きりで暮らさせて
あげるから」

兄「わかった。でも説得するときってさ。二人で暮らせるっていうことを姫に言ってもい
いの?」

母「言わなきゃ妹はどっちかを選んだりはできないでしょ。あの子はあたしのこともお父
さんもどっちも大好きなんだから。でもね。認めたくはないけど妹はあなたのことが大好
きだからね。多分、あたしやお父さんのことよりも」

兄「・・・・・・ああ」

母「だからあなたは明日妹を説得しなさい。お母さんと一緒に暮らすって言えばあなたと
一緒に暮らせるって。あたしは味方だってあの子に説明して」


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