721:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:50:12.00 ID:TvJiHvs/o
<青い鳥>
妹「とりあえずこれくらいでいいかな。お兄ちゃん」
兄「うん。いいんじゃね」
妹「今、何時」
兄「そろそろ七時になるな」
妹「いけない。本当にもう夕ご飯作らないと」
兄「無理しなくてもいいよ。外で何か食いに行くか?」
妹「ううん、最初の日だし。あたしが作りたい」
兄「・・・・・・そうか」
妹「じゃあ、お兄ちゃんはご飯できるまで少し休んでて」
兄「ありがと」
妹「・・・・・・お礼なんて」
兄「・・・・・・そうだね」
from:彼氏
to:お兄さん
sub:無題
『本当にすいませんでした。でもこんなつもりじゃなかった。ごめんなさい。旅行に誘っ
てくれてありがとうございました』
兄(・・・・・・何なんだいったい)
兄(謝っていることだけはわかったけど。それ以外は何にも理解できねえ)
兄(返信しようがない。姫に見せれば意味がわかるのかな。何と言っても姫はあいつの彼
女だったんだし)
兄(・・・・・・だった、でいいんだよな。ちゃんと別れたって話は聞かないけど)
兄(いや。もう先走って勝手に悩まないと決めたんだ。姫が俺の彼女のつもりでいるかど
うかは、今となってはよくわからんけど。一緒に暮らすって姫が決めた以上、余計なこと
は考えないようにしないとな)
兄(もう彼氏君も妹友も女もどうでもいい。誰に避けられたっていいじゃんか。姫が俺と
暮らすことを選んでくれたんだから)
兄(幼い頃の父さんとの約束なんかどうでもいいけど、母さんとの新しい約束は絶対に守
る)
兄(姫を守ろう。姫を不幸にしないようにしよう。両親の離婚で傷付いている姫を癒そ
う)
兄(それだけで十分だろ。つうかそれだって生半可な覚悟でできることじゃねえよ)
兄(・・・・・・もう迷わない)
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