76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/15(木) 00:09:12.00 ID:fsnMWZkWo
兄「追い討ちをかけなくてもいいよ。昨日はっきりと妹には振られたんだから」
妹友「そうですか」
兄「でも妹は言ってたぞ。別におまえの兄貴は好きじゃないって」
妹友「信じたんですか」
兄「え」
妹友「妹ちゃんがお兄ちゃんを気遣ったその言葉を、お兄ちゃんはそのまま信じたんです
か」
兄「何を言っている」
妹友「あたしのお兄ちゃんと妹ちゃんはラブラブですよ。両想いですよ。」
兄(妹は俺たちの家族の関係を壊したくなかったって言ってた。俺を振ったのだってそれ
が理由だって)
兄(そして、妹は彼氏のことは好きじゃないって言ってた。そして、俺のことが好きだ
と)
妹友「自分のことが大好きなお兄ちゃんに気を遣って、妹ちゃんもはっきりは口にできな
かったんでしょうけど、妹ちゃんはうちのお兄ちゃんにベタ惚れしてますよ」
兄「見え透いた嘘を言うな」
妹友「嘘じゃないです。何ならご自分の目で確かめて見ますか」
兄「どういうことだよ」
妹友「あたしと一緒に二人をストーキングしましょう」
兄「・・・・・・犯罪者になるのは嫌だ」
妹友「間違えました。一緒にあの二人を尾行しましょう」
兄「さっきとどう違うのかわかんねえけど」
妹友「恐いんですか」
兄「わからん」
妹友「じゃあ、はっきりと確かめた方がお兄ちゃんのためにもいいですよね」
兄「マジで言ってるの」
妹友「当然です。あ、妹ちゃん出てきました」
妹友は俺の腕を抱えるようにして、隣の家のガレージの陰に俺を引き摺っていった。
いつもより着飾った妹が俺が好きだった背を真っ直ぐ伸ばした姿勢のまま、俺たちの前
を足早に歩み去って行った。
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。