79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/16(金) 00:04:39.80 ID:PbAYeOILo
<そのつなぎ方は間違ってます>
妹友「行きますよお兄ちゃん」
兄「尾行したなんてあいつにばれたら今度こそ本気で終わりだな」
妹友「ばれなきゃ済む話でしょう」
兄「それはそうだけど」
妹友「妹ちゃんの気持を直接確かめたくないんですか」
兄「それは確かめたい気もするが、どっちにしても振られたことには変わらないわけだし、
こんなことをしてどうするんだという気持もある」
妹友「お兄ちゃんが振られたのは確定的な事実であってそのことに関しては微塵も疑いが
ないことは、おっしゃるとおりですが、振られた理由についてはまだ確定していないでし
ょう?」
兄「いやあ、あいつは俺のことは好きだけど、俺と付き合うことで家族の仲が気まずくな
るのはいやだから俺のことを振ったって」
妹友「妹ちゃんは優しい子ですからね。お兄ちゃんなんかに異性としての愛情なんか欠片
もなかったとは言いづらかったのでしょう。でもこの話はさっきもしましたよね」
兄「確かにさっきも聞いたけど、別に納得したわけじゃないぞ」
妹友「だからこそ、お兄ちゃんのその曇った眼差しで今こそ真実を直接確かめるべきなん
じゃないですか」
兄「別に俺の眼差しは曇ってはいない」
妹友「濁った眼差しで確かめるべきなんじゃないですか」
兄「・・・・・・本当に尾行するの?」
妹友「もちろんです。そろそろ追跡に入らないと妹ちゃんを見失ってしまいます。さあ、
行きますよ」
兄「おい。ちょっと待てって」
妹友「急がないと置いていきますよ」
兄「おまえ足早いな」
妹友「お兄さんは歩幅が狭いようですね。一足で前方に進む距離が他の人より短いようで
す。短足な人の特徴ではありますけど」
兄「おまえさ。本当に俺のこと好きなの?」
妹友「好きですよ。兄ちゃんに振り向いてもらえるように、さっきから無理に可愛らしい
自分を演出したり、お兄ちゃんの胸がどきどきするような好意的なセリフを、毒舌を吐き
たい気持を抑えて口にしているのはいったい何のためだと思っているんですか」
兄「おまえの愛情表現は非常に特殊だというところまでは理解した」
妹友「言いがかりです」
兄「そうじゃねえ」
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