863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/27(水) 22:25:59.61 ID:cHjlU9dDo
妹友「今ですお兄さん」
兄「あ、ああ」
妹友「二人はペンギンの方に向っています」
兄「そうだね」
妹友「この人が少ない地味な水槽の陰であの二人をやり過ごしましょう」
兄「地味な水槽って。なんだ、くらげか」
妹友「もう少し水槽の背後に回ってください。見つかってしまいます」
兄「ああ」
予定していたとおりあたしとお兄さんはあの二人から計画的にはぐれた。これでこの後
は二組のカップルが別行動することになる。そしてまた合流して一緒に食事に出かけるの
だ。仲のいい二組のカップルとはこういう行動をするものだとあたしは思って少しだけ笑
った。
「お兄さんちょっと顔を出しすぎです。もっとあたしの方に寄ってください」
「これくらい離れてりゃ大丈夫だよ」
「万一ということもありますから。ほら」
「こら、手を引っ張るな」
「しばらくこうしていましょう」
「・・・・・・何で俺の腕に抱きついてるの?」
「知りません。そんなこと一々聞かないでください、バカ」
そのとき異変がおきた。遠目に小さく見えている妹ちゃんが慌てたように周囲を見回し
始めたのだ。それも尋常ではない勢いで。
「妹ちゃんが気がついたみたいですね」
「どうもそのようだな。あっちこっちを探しているし」
「すぐ諦めて二人で行っちゃいますよ。少しここで待ちましょう」
「うん」
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