過去ログ - 凛「クサッ」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/08(木) 04:55:30.42 ID:jqkpcgGC0
凛「んっ、ふぅ…はぁぁ…」

鼻腔を突き抜け、匂いが体中に広まっていく。
背中に悪寒に似たような、しかし気持ちのいい感覚が走り、脳内まで痺れてしまいそうになる。

今。私はプロデューサーの靴下を握り締め、その先を鼻に擦り付けて、香りを堪能していた。

最初は、ほんの出来心だった。

靴下ではなく、汗が染み込んだワイシャツ。
この靴下と同じように脱ぎ捨てられていたそれを、プロデューサーのものだというだけで、私は“愛おしい”と感じてしまった。

そして、いけないと思いつつも嗅いだその匂いに…私は、魅入られてしまったのだ。

だが、それもそう長くは続かなかった。

ワイシャツの匂いだけでは、私はすぐに物足りなくなっていった。


そんな折、プロデューサーが靴下を脱ぎ捨てたまま事務所を空けたことがあった。
魔が差した、とでも言えばいいのだろうか。

ワイシャツならまだしも、靴下なんて…と思いつつも、私は、湧き上がる衝動を抑え切れなくなっていた。

最初に感じたのは、衝撃。

あまりにも凄まじい匂いに、一瞬眩暈を起こす。
それでも、プロデューサーを感じたい、という一心で、その靴下を嗅ぎ続けた。

するとどうだろう。
私の心の中で、何かが解放されていった。

こんなかぐわしい薫りを、どうして私は今まで臭い、なんて思っていたのだろう。
そんな想いで心が満たされ、私は思い知った。

これこそが、“幸福”ということなのだ。と。


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