5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/08(木) 04:57:46.14 ID:jqkpcgGC0
凛「んはっ…すぅー…すぅー……はぁ、ぁ…」
そして、現在。
私は、事務所に誰もいない時を見計らって、時々プロデューサーの靴下の匂いを嗅いでいる。
もしこれが周知の事となれば、ただでは済まないだろう。
人前では一定の体裁を保たねばならないとは、アイドルとは難儀なものだ。
だから私は――事務室に近づく何者かの気配をいち早く察知し、手の内の“お宝”を床に置いて、今しがた部屋に入ったよう見せかける。
聖來「ただいまー…ってあれ、今凛ちゃん1人?」
部屋へ入ってきたのは水木聖來さん。
私と同じくこの事務所のアイドルで、彼女とはよく犬の話などをしている。
凛「おかえりなさい、聖來さん。はい、今はプロデューサーもちひろさんも出ていて…」
と、不意に聖來さんの表情が歪む。原因はわかりきっている。
聖來「って、何この臭い…鼻が曲がる…!」
聖來さんは慌てて鼻をつまみ、事務室内を見回すと、プロデューサーが脱ぎ捨てた…否、脱ぎ捨てたように見せかけた、
私の宝物に目を留めた。
やはり私以外の人には刺激が強すぎるらしい。
聖來「もー、pさんったら…こんなところに脱ぎっぱなしじゃ皆嫌がっちゃうぞーっと」
鼻をつまんだ聖來さんが渋々といった感じで靴下の端を摘み上げようとし、私は――咄嗟の事だったが――その靴下を握っていた。
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