過去ログ - インデックス「この向日葵を、あなたに」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/08(木) 12:16:40.97 ID:q8CRr7Mk0
――1日目 『ヒマワリ畑』

 天を仰げば抜けるような青空と必要以上に燦々とした太陽。
 地を見下ろせば親指程に育った太い幹から、子供の掌程度の葉をせり出している。
 下げた視線を元へ戻せば……そこにはまだ完熟していない大輪のヒマワリの花と視線が合う。

 それはいい。街角の公園、マンションのベランダ、朽ちそうになっている民家の庭。
 そういう所に咲いていれば、退屈な日常生活を送る上での癒しになったのは間違いない。

少年「はいどもー。ってお二人だけですか?結構大変なんだけど、まぁいいですね」

少年「それじゃ今から手順を教えますんで、まぁそんな感じでパァッとやってほしいなーと」

上条「……なぁちょっといいかな?」

少年「あ、僕は男の娘じゃありませんよー?ノーマルですからフラグ立ちませんー」

上条「聞いてねえなっ!?ってほぼ初対面で言う台詞じゃねぇっ!?」

少年「いや昨日、夜ご飯もってった時に青髪の人が」

上条「あの野郎リアルで口説きやがってたのか!?」

少年「ちなみに一緒じゃないんですか?」

上条「知らないよ?公民館の近くで首から下を地面に埋められている知り合いなんていないものっ!」

インデックス「……とうま。今はそんなこと言ってる場合じゃないかも……」

上条「そうだよっ聞いてねえものっ!何でまた『大量』にヒマワリがあるんだよっ!?」

 一輪一輪は綺麗だ。五輪、十輪程度が集まっていれば夏の景色として映えるのであろう。
 けれどそれが。それが――数百本、下手をすれば数万本、見渡す限りの広大なヒマワリに囲まれてしまえば圧倒されるだろう。
 上条当麻は真新しいダイエ○ホークスの野球帽を被った少年に詰め寄る。

上条「多すぎんだろうがっ!つーかなんに使うんだよこれっ」

少年「油ですよ?」

上条「油?」

少年「はい。天然100%の植物性油です。菜の花じゃなく、この村ではヒマワリを使ってるだけです」

インデックス「……ロシア成教会ではね、独自の信仰が……げふっ」

上条「インデックスっ!?インデックスぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」

少年「えっと……カンペ?あー、はい、井戸はそっちですから。取り敢えず水飲ませて木陰に入れれば大丈夫ですよ」


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