過去ログ - インデックス「この向日葵を、あなたに」
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:25:45.21 ID:cvwmmt9q0
――三周目 課外実習 『里の鎮守』

 村の小道、人々が多く住む通りから一本外れた道を歩いていけば、緩い傾斜がついている事に気づく。
 民家の周りにある田畑から道の先へと視線を移せば、そこには杉で覆われた一画があった。
 先導する者に言われなければ分からなかったであろうが、逆にこんな目立つ場所がどうして分からなかったのか?
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:28:03.02 ID:cvwmmt9q0
インデックス「えっと……家庭の事情かな?」

少年「どんな事情だよ、それ」

少年「つーかなんで僕?ひまわりの水やりに誰か来たらどうするんですか?」
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:30:17.15 ID:cvwmmt9q0
上条「お前、詳しいなー?」

少年「うん。昔々おじさんに教えて貰ったから――後は民話だっけ?」

少年「そうねー……あぁ。この観音様は『水無(みずなし)観音』とも呼ばれてる」
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:31:19.01 ID:cvwmmt9q0
インデックス「うーん……詰まっちゃったかも」

上条「クッソ!時間がないってのに!」

少年「どうしたの?一昨日から変わった行動をしているけど、なんかあったの?」
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:36:45.72 ID:cvwmmt9q0
――『神語りて』

 上条はインデックスを背後に庇うと右手を少年へ突きつける。
 軽く足を開きどんな攻撃が来ても対応出来るように。

以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:39:32.25 ID:cvwmmt9q0
上条「コイツが知ろうが知るまいが、正体を明かす必要がなかったのがまず一つ」

少年「だねぇ。知らぬ存ぜぬで通せば良かったんだから」

上条「次に知らなかったんなら、土御門の手帳を盗む必要がなかった、って事だ」
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:42:34.86 ID:cvwmmt9q0
少年「名前はない。そーゆーもんだから」

上条「いやでもさっきなんか言ってただろ?それは違うのか」

インデックス「あれは『人間』とか『人類』って意味。種族名かな」
以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:44:06.85 ID:cvwmmt9q0
少年「折口っておじさんから聞いた話だから、僕は良く分からないけれど――『山の神の一種ではないか』って」

少年「そうだねー。『四季』ってどうやって起きてるか分かる?」

上条「太陽と地球の角度、あと偏西風や気圧の配置?」
以下略



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:47:03.92 ID:cvwmmt9q0
少年「えっと……そうだなー、神様の役割ってなんだと思う?」

上条「人の願いを叶える事?」

少年「『欲望を肯定する事』って木島のおじさんは言ってたけどね。まぁ違いはないか」
以下略



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:49:09.08 ID:cvwmmt9q0
インデックス「……つまり、その『願った人』がいるんだよね?」

インデックス「その人の影響を絶てば解ける、かも」

少年「もしくは僕を殺す事かなー?あぁこの体は本体じゃないから、その時は間違えないでね」
以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/21(水) 13:51:19.31 ID:cvwmmt9q0
――三周目 昼

 折角なので持参した弁当を片手に、寺内の階段に座って食べる。
 緊張感が削がれる原因は、直ぐ隣にいると分かっているが。

以下略



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