過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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153: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/08(木) 22:16:39.69 ID:WgdoOi2Io

京太郎「先輩って奴は後輩からは偉大に見えるものでして」

冗談めかしたその言葉は、京太郎君にとってそれほど深い意味があった訳やないんやろう。
でも、その言葉にうちの脳裏に姫松を引っ張ってくれた先輩方の姿が浮かび上がった。
到底、追いつける気がせえへん先輩たちも…もしかしたら後輩補正で偉大に見えていただけなんかもしれへん。
そう思ったらさっき凹みそうになっていた自分が情けなくなってしもうた。

京太郎「それに…俺に出来る事なら何でも手伝いますから」
漫「あ…」

そう言って、京君はうちの頬をそっと撫でてくれた。
うちの肌を慰めるような優しい手つきに思わず目が細まってしまう。
暖かく、そして心地良い感覚に喉の奥からじんわりと熱くなっていった。
猫や犬のように喉を鳴らしてしまいそうになるその独特の熱はそのまますっと喉を通り、心臓の鼓動を早くする。

京太郎「愚痴でも何でも聞きますし、何か手伝いが必要ならやらせて下さい」
漫「ん…」

けれど、それに完全に身を委ねる気にはなれへんかったのは、京太郎君が一瞬、辛そうな表情を浮かべたからやろうか。
まるでそうしなければいけないと自分に言い聞かせているようなそれは、正直、あんまり嬉しいものやあらへん。
勿論、それだけって訳じゃないんやろうけれど、彼の仕草に強迫観念めいたものを感じて、心から喜べるほど、うちは薄情でも利己的にもなれへんのやから。



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