過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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627: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/13(火) 23:58:38.06 ID:5rlGeAkto

小蒔「それに例えそうであったとしても、あの時、私に手を差し伸べてくれたのは京太郎様です。それを…嬉しく思うのはいけない事ですか?」
京太郎「いや…そんなことない」

それまで否定してしまったら、小蒔の心そのものを否定してしまう事になる。
そんな事が出来るほど俺は偉くはなく、また正しい訳でもないのだ。
何より、俺自身、そうやって小蒔が前に進んでくれている事を間違いなく喜んでいる。
それを思えば、その感情を否定する気になどなれず、俺は小蒔の後ろからそっとその髪を撫でた。

京太郎「…ごめんな。ちょっと弱気になってたみたいだ」
小蒔「はぅん…♪何かあったんですか?」
京太郎「ん…まぁ、小蒔がまた一歩先に行っちゃったってな」

そう誤魔化すように口にする言葉は完全に嘘だという訳じゃない。
実際、小蒔は今まで自分を抑え込んでいた殻を破り、見事に羽化してみせたのだから。
元々、地力や才能に恵まれていたとは言え、本当の力を発揮して数段飛びで駆け上がっていく彼女の姿は応援していた側としては喜ばしい。
だが、その後ろで足踏みを続けている身としては置いて行かれるようでほんの少しだけ寂しいのは事実だった。

小蒔「私は何時でも京太郎様のお側におりますよ…♥」
京太郎「小蒔…」

そんな俺の弱音に小蒔はお腹にある俺の手に、そっと自分の手を重ねながら答えてくれた。
興奮冷め切らぬ所為か、じっとりと汗が浮かんだそれは熱く、べたついている。
けれど、それがまったく不快ではないのはそれが小蒔の手だとすぐさま分かるからか。
俺よりも二回りほど小さな可愛らしいそれは優しく俺の手に触れ、ゆっくりと撫でてくれた。


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