過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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672: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 01:10:06.16 ID:SezU/tkCo

春「京太郎は…黒糖嫌い?」
京太郎「ん?」

そう思った瞬間、春が俺の顔をじっと見つめる。
微かに首を傾げながらのその表情は、何時もとそれほど大差ない平坦なものだ。
しかし、その瞳は微かに不安を浮かべ、悲しそうな色を浮かべている。
恐らく自他共に認める黒糖フリークの春にとって、黒糖を嫌われるのは辛いものなのだろう。
だが、それは正直、杞憂と言っても良いくらいのものだった。

京太郎「勿論、好きだよ」

いや、より正確に言うならば、より好きになったと言うべきか。
春が差し入れてくれる黒糖は黒糖フリークの彼女が選んだだけあって、どれも美味しいのだ。
お陰でスーパーなんかで売っている普通の黒糖なんかでは満足出来ないようになっているくらいである。
昔から好きだったとは言え、ここ最近ののめり込みっぷりは間違いなく春のお陰だろう。

京太郎「春のお陰で黒糖の美味しさを一杯、知れたからな」
春「…良かった」ニコッ

それをそのまま口にする俺の言葉に、春は綻ぶような笑みを浮かべる。
何処か儚げなそれは正直、見ているだけで心臓が跳ねるくらいに綺麗だ。
多分、俺に能力なんかなく、普通に春と出会えていれば、一目で虜になっていたであろうその微笑み。
それに頬が微かに紅潮するのを感じながら、俺はそっと視線を反らした。



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