過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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855: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 02:44:46.86 ID:SezU/tkCo

―― …それはきっと…かなり強いものだったのでしょう。

その瞬間、逸話に名を残す『名有り』ほどではなくても、その直属の部下か親族くらいの力を感じたのです。
それほどの力を持つものが降りてしまったら…この辺り一体が大惨事と化してしまうでしょう。
それこそお父様や…霞ちゃんたち…そして…京太郎様だって…死んでしまうかもしれない。
そう思いながらも…私は…それでも良いと…一瞬、そう心の中に思い浮かべてしまったのです。

―― 京太郎様や霞ちゃんたちと一緒に死ねるなら…それで良いって…。

勿論、それは愚かの一言に尽きる考えでしょう。
そんな風に一緒に死ぬなんて私の我侭以外の何物でもないのですから。
皆を大事に思うのであれば、寧ろ、皆で一緒に生き抜く選択肢をギリギリまで模索するべきだったのでしょう。
しかし…そうと分かりながらも…私は…どうしてもその気持ちを否定しきる事が出来ませんでした。
もう良いって…要らないんだって…自暴自棄に近い感情を抱いてしまっていたのです。

―― だって…私の一番、大事な人は嘘を吐いていたのです。

私だけだって…大好きだって…愛してるって。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も…そう言ってくれたはずなのに…京太郎様は原村さんにも手を出していたのです。
それは能力の副作用を抑える為に仕方なく…なのかもしれません。
ですが…それだけなら、こうやって私にひた隠しにはしないでしょう。
確かに嫉妬くらいはするかもしれませんが…決して納得が出来ない訳じゃありません。
感情的にはどうであれ理性はそう理解する事が出来ているのです。
それでも…そうして私に隠し続けたのは…それがやましい事だからなのでしょう。



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