過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
1- 20
877: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 02:55:45.77 ID:SezU/tkCo

京太郎「大丈夫だって。俺が何とか…」
「…これはどういう事だ?」
小蒔「…え?」

瞬間、聞こえてきたその声に、私はあまり聞き覚えがありませんでした。
けれど…低く、鋭く、そして冷たいそれを私が聞き間違えるはずがありません。
だって…それはお母様が病気で死んだ今、私にとって唯一の肉親と言って良い人のものなのですから。
しかし、普段、顔を合わせる事もないその声の主は… ――

「何故…お前が生きている?」
京太郎「そんなの分かりきってるじゃないですか。貴方の目論見は全部、失敗に終わったからですよ」

その冷たい問いかけに、京太郎様は私を庇うように移動しながらそう言いました。
何処か挑発的なその態度は普段の京太郎様からは想像もつかないほど刺々しいものです。
京太郎様は確かに時折、意地悪になりますが、普段はとてもおおらかで優しい人なのですから。
そんな京太郎様が初めて見せるその態度に、私は二人の間に並々ならぬ溝がある事を感じ取りました。

小蒔「お父…様…あの…」

そんな二人を背中から見つめながら、私はポツリと声の主 ―― お父様へと呼びかけました。
しかし…お父様は私にろくに視線をくれず、ただじっと京太郎様と睨み合っています。
まるでお互いに怒りを溜め込むようなそれに…私は微かに震えました。
京太郎様もお父様も…私の前でそうやって苛立ちを顕にした事はないのです。
京太郎様は常に優しく…そしてお父様は常に冷たく、私と接していたのですから。
けれど、今の二人はお互いに感情をむき出しにするように対峙し、私の知らない姿を見せていました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1002.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice