過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2013/08/14(水) 02:56:44.30 ID:SezU/tkCo
小蒔「…その前に…一つ聞かせてもらっても良いでしょうか?」
「…なんだ?」
そのままゆっくりと尋ねる私の言葉は震えていました。
微かに上擦ったそれは、しかりお父様の耳にちゃんと届いてくれたのでしょう。
京太郎様の背中で見えませんが、その視線ははっきりとこちらに向いているのが分かりました。
それに背筋が嫌な感じの汗を流しますが、私はもう逃げられません。
それを口にしてしまった以上、私に許されるのは真っ向勝負だけなのです。
小蒔「あの手紙を私に見せるよう命じたのは…お父様ですね?」
そう自分に言い聞かせ、尋ねる声には確信めいたものがありました。
だって…そうでもないとおかしいのです。
この神代のお屋敷には名うての退魔師さんや祓い屋さんが沢山いるのですから。
私が暴走してしまった時、即座にそれを引き剥がせるようにこのお屋敷に詰めているのです。
しかし、『何か』と共に暴れまわっていた時、私の身体に絡みついていたのは慣れ親しんだ霞ちゃんたちの術式のみでした。
本来であればそれこそ東西様々な術式で祓われるべきであったはずなのに、それがまったく感じられないなんて本来はありえないのです。
小蒔「(…その上…私に持ってこられたその手紙は…差出人の記入もなかったのです)」
丁度、私が屋敷に到着したその日に届いたという手紙。
しかし、それには差出人の名前がなく、私の名前だけが記入されていました。
そんなものを中身のチェックもなしに私の元へと持ってくるほど神代のセキュリティは甘くありません。
巫女を恐れながらも、その巫女の力を利用して大きな力を維持してきた神代家にとって、私はお父様に並ぶ最重要人物なのですから。
後継者も出来ていない今、私に死んでもらったら一番、困るのは神代家なのに、中身もチェックしていないような手紙をホイホイと手渡す訳がありません。
その二つだけでもかなり今回の事件はかなり上の… ―― それこそ当主であるお父様周辺が首謀者である事が分かるのです。
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