過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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883: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 02:58:19.85 ID:SezU/tkCo

「お陰で当時の巫女は死に、神代家は一気に求心力を失った。そこから再出発する事がどれだけ大変だったか貴様に分かるか?」

そう口にするお父様の言葉は、恐らく神代家のものならば誰もが頷く事でしょう。
永禄噴火の後、ボロボロになった神社や信仰を建て直すのに神代家は百年単位で頑張ってきたのです。
それを寝物語として聞かされてきた私達にとって、苦渋を舐めるような思いをしたご先祖様たちの姿は身近なものでした。

「ろくに力もない傍系から力を取り戻すようにかけ合わせ続けて…ここまで来るのに500年。500年掛かったんだぞ。それをたった一人のガキの所為で滅茶苦茶にされる気分がお前に分かるのか?」
小蒔「っ…!!」

それでも…巫女を家畜のように扱うその言葉に私は声を失いました。
勿論…実際、それだけ巫女が大事にされてきたという事だって私達には伝わっているのです。
その真偽は分かりませんが…少なくともお父様が巫女を…そして私をそんな風に見ているのは確かでしょう。
さっきその口で言っていた通り…お父様にとって私は神代の権威を維持する為の道具であり、娘でもなんでもないのです。

京太郎「…神代さんとこがすっげー苦労いたのは分かったよ。でも…巫女だからって普通の女の子をそんな風に使って良い訳ないだろうが!」
「普通の女の子?お前は何を言っているんだ?」

それに胸を抑える私の前でお父様は小馬鹿にしたような声をあげました。
それは…きっとお父様にとっての本心なのでしょう。
神代家は巫女の力を利用する一方で、誰よりもその力を恐れてきた家でもあるのですから。
そのトップに立つお父様が私の力の恐ろしさを理解していないはずがありません。
実際、ついさっきも屋敷中を滅茶苦茶にして…人を沢山、傷つけてしまったであろう私が…それを否定する事は出来ませんでした。



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