過去ログ - ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
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51: ◆GPcj7MxBSM[saga]
2013/08/10(土) 00:42:14.48 ID:CNs62bAr0
ハニー「……どうして、トム・リドルはよりによってそんなタイミングで戻ってしまったの?どうして『愛の妙薬』が効かなくなってしまったというの?」

ダンブルドア「またしても推量にすぎんが、それはおそらくメローピー自身がリドルに薬を盛るのをやめてしまったからじゃろう」

ハニー「メローピー、自身が……?」

ダンブルドア「メローピーは夫を深く愛しておった。それ故、夫を魔法で隷従させ続けることに耐えられなくなったのじゃろう。それに、あまりに自分が夢中であるあまり、その頃には夫のほうも自分の愛に応えるようになっておる。そう確信したのじゃろう。腹の中には子供もおる、赤ん坊のために一緒にいてくれる、あるいはそう考えたのやもしれぬ」

ハニー「でも……間違ってた」

ダンブルドア「そうじゃ。『愛の妙薬』が作り出すのは、本物の愛などではない。トム・リドルは無慈悲に彼女を見捨て、自らの血が流れる息子のことなど二度と会うどころか、その後どうなっているかを調べようともせなんだ」

ハニー「……自分の名前が、つけられているのに」

ダンブルドア「恐らくそのことさえ、最期の最期で知ったじゃろう。いや、それさえ知らされなかったかもしれぬのう」

ハニー「……」

ダンブルドア「……今夜は、このくらいでいいじゃろう。ハニー、見送りにフォークス、おっと、赤豚をつけよう。お帰り」

赤豚「ピヒィ〜ヒン!」

ハニー「えぇ、出来る豚ね。ありがとう……ねぇ、校長」

ダンブルドア「どうしたね、意地悪豚で結構じゃよ?」

ハニー「真面目なお話よ。こんな風にヴォルデモートの過去を知ることが、本当に大事なことなの?」

ダンブルドア「あぁ、そうじゃ。非常に大事なことじゃろう」

ハニー「……これが、予言と?」

ダンブルドア「そうじゃ。大いに関係しておるじゃろうと、わしは考えておる。ただ、わしの考えが間違っておるかもしれんということは、先ほども述べた通りじゃて」

ハニー「……いいえ、信じるわ。そうね、少し思っていたことと違う話だったものだから、戸惑っただけよ。信じるわ、わたし……それじゃ、あと一つ、いいえ。二つだけ」

ダンブルドア「ヒンヒン! 何でも応えようぞ、ハニー。君のかわいい豚じゃからのう」

ハニー「自分で言わないで頂戴。この個人授業の話は、ロンとハーマイオニーにしても……?」

ダンブルドア「あぁ、よいじゃろう。これまで彼らは信頼できるということを何度も示してきたのじゃ、君が思っておるとおりにのう。あと一つとは?」

ハニー「……そこの棚においてある、指輪。今年の夏に私を迎えに来た時、つけていたものと同じに見えるわ」

ダンブルドア「流石はシーカー、よい目をしておる。そう、その通りじゃ」

ハニー「……そして、さっきの記憶でマールヴォロ・ゴーントが嵌めていたものとまったく、同じよね」

ダンブルドア「……そうじゃのう」

ハニー「……その指輪がここにあること。そして、あなたの右腕がそんな状態になっていることは、果たして、たまたまなのかしら?」

ダンブルドア「ハニー。授業とは、先生の方にもあれこれこうこうしよう、次はあぁしようという一応の予定ってもんがあるのじゃよ、うん。さぁ、もう遅い時間じゃ。ベッドに戻りなさい、ミス・グレンジャーと仲良くのう」

ハニー「そう、それじゃ、そうして――あなた、どこまで見てるの?」

ダンブルドア「おやすみじゃ、ハニー。ぐう、ぐう」

ハニー「ちょっと」

ダンブルドア「うーむ、むや、あと五世紀……」

ハニー「……ハーァ。おやすみなさい、意地悪豚」


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