過去ログ - 五十嵐響子「雨風がひどい日」
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1: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:20:54.91 ID:r+ly2duQ0
ガタガタガタとサッシが派手な音を立てます。

そんな騒音と共に私の意識は浮上しました。

「ふぁ……」

あれ……?

私何をしてたんだっけ……?

未だに騒音を立てる窓のサッシ。

起き上がると私はソファに座っていました。

「…私、ソファで寝ちゃったんでしょうか…?」

「…う〜ん…!」

大きく伸び。両腕を伸ばしたまま腰を左右に曲げます。

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2: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:21:39.63 ID:r+ly2duQ0
「響子、起きたのか?」

…振り返るとそこには見慣れたデスク。

…そしてプロデューサー。
以下略



3: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:22:30.06 ID:r+ly2duQ0
「…いや、いいです…」

「そ、それよりですね…!」

「何か外、雨風がひどいんですけど……」
以下略



4: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:22:55.79 ID:r+ly2duQ0
「まぁ、他の誰かが起こすだろうと思ったんだろうな」

プロデューサーは楽しそうに笑いながらマグカップに口を付けます。

「……苦っ…!」
以下略



5: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:23:36.03 ID:r+ly2duQ0
「…今日は帰れそうにないですね…」

私が窓ガラス越しに外を見ると事務所の前を青のポリバケツがゴミを吐き出しながら転がっていきました。

「…雨が止んだら事務所の前も一回掃除しなくちゃですかね…」
以下略



6: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:24:09.45 ID:r+ly2duQ0
「やっぱりプロデューサーはどこか抜けてますよね」

「…抜け目の無い男を目指してるつもりなんだけどなぁ…」

……むしろ抜け目だらけだと思います。
以下略



7: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:24:36.80 ID:r+ly2duQ0
「……」

あぁ……みたいなそんな何かを悟った目で見ないで下さい。

「…違うんですよ」
以下略



8: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:25:21.28 ID:r+ly2duQ0



「何か食材買い置きしておけば良かったですね?」

以下略



9: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:28:12.66 ID:r+ly2duQ0
「今日は止みそうにないな」

一向に止まない雨音。

プロデューサーは気楽に言います。
以下略



10: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:28:44.96 ID:r+ly2duQ0
「…ちひろさんに怒られますよ?」

「大丈夫だろ、後で戻すから……」

絶対これ戻し忘れるパターンですよね、プロデューサー。
以下略



11: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:29:19.45 ID:r+ly2duQ0
「カップ麺なんて久々に食べますね」

「…プロデューサーは……」

私が顔を上げるとプロデューサーが目を逸らします。
以下略



12: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/09(金) 20:29:53.48 ID:r+ly2duQ0
書き溜めここまで。
また溜まったら投下します。
明日中には完結させたい。


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/09(金) 21:26:46.99 ID:uijWdWxf0
乙です


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/09(金) 23:17:53.44 ID:Rh1ZksIno
うおおお生殺し

期待


15: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:03:08.89 ID:TFEt6LCV0
「…たまにはカップ麺も悪くないですね」

「だろ?」

「プロデューサーは食べ過ぎです」
以下略



16: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:03:44.21 ID:TFEt6LCV0
「プロデューサーを心配してる人は沢山居るんですから!」

「…そのうちプロデューサーの家に乗り込みますよ?」

正直割と本気だ。
以下略



17: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:04:11.43 ID:TFEt6LCV0
「どっちにしろ駄目だ」

「じゃあ食生活、きちんとしてくださいね?」

プロデューサーは両手を上に挙げて降参のポーズを取ります。
以下略



18: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:04:56.21 ID:TFEt6LCV0
「響子だって人気出てきて忙しいんだからそんなことしてる余裕ないだろ?」

「それとこれとでは話が別ですっ!」

「…昔の響子はもっと素直な可愛い娘だったのになぁ」
以下略



19: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:05:31.90 ID:TFEt6LCV0
「プロデューサーは私のお弁当嫌ですか?」

「いや、凄く有難いけど……」

「はいっ、決定ですっ♪」
以下略



20: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:06:06.45 ID:TFEt6LCV0
「全然変なところじゃないじゃないですかっ!」

「び、美点ですよ、美点!」

自分で言うと結構恥ずかしいです。
以下略



21: ◆yIMyWm13ls[saga]
2013/08/10(土) 00:09:17.38 ID:TFEt6LCV0


ガタンガタンと相変わらず窓のサッシは派手に音を立てます

「外、真っ暗になっちゃいましたね」
以下略



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