14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/10(土) 12:46:11.08 ID:m8qb/6AGO
その過程で知った。
俺は巨人を相手にした。
だからこそ、人の生き死になんて些細な事ってのを知ってるんだ。
無論自分もそうだ。すぐに死ぬ。
じいちゃんのあの言葉は本当だった。
「死んだやつがいたらな、それはついてなかったんだ。同じ場で生きたやつがいたらな、それはもっとついてなかったんだ」
じいちゃんの歪んだ死生観からくる小言だと思ってた。
しかし、急に意味めいたものを帯びてくる。
俺に贈った言葉だったのかもな。
俺には生涯拭えぬトラウマだ。
死んじまった方が楽だと思える世界に身を投じていた過去が
今もどんよりと俺の人生に影を落す。
俺はじいちゃんのボロの墓を後にした。
早馬の郵便が村の門付近に手紙を放り投げたのを見た。
近づいて拾い上げる。
俺に宛てたものだ。
野暮な村で暮らす俺へのあてつけかと思うぐらい小綺麗な封筒の馬鹿丁寧に閉じられた封を開ける
宴会の誘い?
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