過去ログ - とある幻想の平行世界(パラレルワールド)
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◆sve3Om/P86
[saga]
2013/08/10(土) 12:33:25.27 ID:rDNqa22e0
ここは学園都市、超能力や自然科学などの研究を盛んに行っている巨大な実験都市だ。
大勢の学生を集めて授業の一環として脳の開発を行っており、学生の数は総人口の8割に及ぶ。
学校や学生寮などの数も半端ではなく、教育機関を中心とした造りをしているため、「学園都市」と呼ばれている。
しかし、それは表側の話。
裏では統括理事会公認の様々な非人道的な実験が行われており、それにより命を落とした学生の数は七桁にも及ぶ。
その学園都市の全てを支配する学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリーは、窓のないビルに設置された生命維持槽にて外界を伺っていた。
アレイスターの目には、学園都市の整えられた街並みが映っている。
いつもと変わらない光景、退屈な光景、今のアレイスターの顔は誰が見ても退屈しているとわかるほど、表情が表れていた。
現在、アレイスターが五十年の歳月を費やし、推し進めてきた「プラン」が崩れつつあるというのもあるだろう。
このままプランの修正ができなければ、条件がそろうまでまた待ち続けなければならないのだ。
次もまた五十年かかるとは限らない。
もしかしたら世紀単位の時間を費やさなくてはならないかもしれない。
生命維持により手に入れた寿命は約1700年ほど。
それまでに条件がそろうかどうか怪しいところだった。
そんなことを考えていたアレイスターのもとに、一人の男が現れた。
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