176: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:39:27.25 ID:srSI9Kzs0
不二咲「うん。僕たちはそれどころじゃなくて気がつかなかったけど、実はあのゲームそのものが苗木くんに関係してたんだ」
苗木(そうか……セレスさんの言っていたゲーム本編の話って、そういうことだったんだ……)
不二咲「で、見て欲しいのはこれなんだ」カチカチ
177: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:40:09.26 ID:srSI9Kzs0
不二咲「もちろん、架空の病気のはずだよ。でも、モノクマがこの病気を無理矢理再現したんだとしたら……」
苗木「『特に遺伝子疾患などもない正常な男性が遺伝子・身体構造とも女性になってしまう奇病』……『その実態は悪性腫瘍に類似した後天性遺伝子異常』……『死亡するリスクが高い』……」
苗木「な、なに、これ……?」
178: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:41:06.75 ID:srSI9Kzs0
苗木「治療法は……どこかに無いの……?」カチカチ
苗木「転換後生存患者例……No.1……『現在までに確認されている限り、初の転換後生存者。記憶・人格を喪失。重度の脳障害により、再度知能を得るに至らず』……」
苗木「No.2。『記憶・人格を喪失。脳の障害は軽度。歩行困難の為、杖を常用』……」
179: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:42:08.16 ID:srSI9Kzs0
モノクマ「あー! 見ちゃった!? 見ちゃったね!? 僕の秘蔵のお宝ファイル!」
苗木「モノクマ……!」
モノクマ「苗木さん、おこなの? マジおこなの? 美少女の凍てつくような視線、たまんないね! はぁはぁ」
180: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:43:02.46 ID:srSI9Kzs0
苗木「モノクマ……それが本当なら、ルール違反じゃないの? お前が直接手を下すことは、禁止って……」
モノクマ「ダメだなぁ苗木くん。せっかくの資料を読むのが下手。下手っぴさぁ」
苗木「何……?」
181: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:43:46.61 ID:srSI9Kzs0
モノクマ「音読って言ったでしょ! まったくもう!」
モノクマ「ともかく……これでおわかり?」
苗木「どういうこと……?」
182: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:44:52.93 ID:srSI9Kzs0
モノクマ「はい次! 『進行と状態推移』の項目! 今度は声に出してよね!」
苗木「……」カチカチ
苗木(『TS病は5つのステップで進行していく。発生期、潜伏期、浸食期、転換期、安定期』……)
183: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:45:36.10 ID:srSI9Kzs0
モノクマ「でも苗木くんの場合は潜伏期と浸食期の半分くらいをすっとばしちゃったから、ちょっと何が起こるかわからないんだよねー」
モノクマ「ともかく僕は手を下してなんかないよ? いつもがんばってる苗木くんに、不老長寿のお薬をプレゼントしてあげただけだからね!」
苗木「わ、私……そんなの……」
184: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:46:31.73 ID:srSI9Kzs0
不二咲「な、苗木くん……」
苗木「……ごめん、不二咲さん。今日は、独りにして欲しい……」
不二咲「ダメだよ……今の苗木くんを独りにするわけにはいかない」
185: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:47:39.99 ID:srSI9Kzs0
苗木「……」
不二咲「苗木くん……絶対に独りで思い詰めないで。みんなや、僕を頼って。お願い」
苗木「……うん」
186: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:48:20.97 ID:srSI9Kzs0
桑田「って、おい。不二咲、お前顔色最悪だぞ? どうしたよ?」
不二咲「な、なんでもないよ……ちょっと貧血気味で……」
桑田「そうか? なら、一応部屋の前まで送ってってやるよ」
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