184: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:46:31.73 ID:srSI9Kzs0
不二咲「な、苗木くん……」
苗木「……ごめん、不二咲さん。今日は、独りにして欲しい……」
不二咲「ダメだよ……今の苗木くんを独りにするわけにはいかない」
185: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:47:39.99 ID:srSI9Kzs0
苗木「……」
不二咲「苗木くん……絶対に独りで思い詰めないで。みんなや、僕を頼って。お願い」
苗木「……うん」
186: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:48:20.97 ID:srSI9Kzs0
桑田「って、おい。不二咲、お前顔色最悪だぞ? どうしたよ?」
不二咲「な、なんでもないよ……ちょっと貧血気味で……」
桑田「そうか? なら、一応部屋の前まで送ってってやるよ」
187: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:49:00.25 ID:srSI9Kzs0
山田「……失敬。冗談が過ぎましたな」
苗木「……」
山田「何やら重苦しい展開になってきましたなー。心中お察ししますぞ」
188: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:49:45.77 ID:srSI9Kzs0
山田「まあ、桑田殿は侵入者排除に夢中で何も耳に入っていなかったようですが……」
山田「しかしそれ以前に! 拙者は苗木殿の秘密に気づいていましたがね!」
苗木「どうして……?」
189: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:50:20.22 ID:srSI9Kzs0
山田「なかなか良く出来たゲームでしたぞ。もちろん、設定資料にも目を通しました」
苗木「そう……」
山田「気を落とすことはありませんぞ苗木殿!」
190: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:51:01.92 ID:srSI9Kzs0
苗木「?」
山田「確かに1人目と2人目は見るも無惨な姿に変わり果てましたが、3人目の患者……主人公は唯一『記憶と人格を保ったまま転換を終えた患者』となっていましたが……」
苗木「や、山田くんどうして……? 設定資料には主人公のことなんてどこにも……」
191: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:51:47.30 ID:srSI9Kzs0
苗木「でも……結局1人だったんでしょ? たくさんいた患者の中でたった1人……ねぇ、何で主人公は助かったの?」
山田「それは……明らかになっていませんでしたな……偶然、かも……」
苗木「……だったら、僕がその1人になる可能性は、限りなく0に近いかもしれないよ……」
192: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:52:44.43 ID:srSI9Kzs0
苗木「僕の幸運はそんな大それたものじゃないよ……せいぜい二択か三択で良い方を選ぶのが関の山だよ……」
山田「では、『苗木殿は助かる』or『苗木殿は助からない』。ほら、二択ですぞ」
苗木「…………ふふっ」
193: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:53:27.37 ID:srSI9Kzs0
《夜 苗木の部屋》
苗木(その後も山田くんはずっと僕と話し続けてくれた……ドア越しに)
苗木(山田くんがところどころ言葉を選びながら話をしているのは、きっと気のせいじゃない)
194: ◆lxd9gSfG6A[saga]
2013/08/11(日) 15:54:06.33 ID:srSI9Kzs0
山田「?」
苗木「無理に気を使わなくても良いよ」
山田「な、何のことですかな? 拙者はそんなつもりは毛頭……」
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