過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 22:38:57.62 ID:WzI0y4MJ0
馨の声を遮って、派手な音が響いた。
見ると、テニスコートの横、学校の外にボールが飛び出さないように高く張られた金網フェンスが小刻みに揺れていた。
フェンスにぶつかり、急に失速したソフトボールが、テニスコートに落ちた。

「おーい!!
 馨ちゃん、タキ、どっちでもいいや、ボール取ってー!!」

フェンスの向こう、手を振っていたのは、ユニフォームに小柄な身を包んだ少女、水上朱里(女子18番)だった。
ボールに近かった良悟がボールを手に取り、バッターボックスを一瞥し、大きく息を吸い込み、叫んだ。

「テメェはバカか、かりん!!
 手加減を知れ、いつかフェンスがブッ壊れるぞ!!」

「はっ、良悟にゃ言われたかないねぇ!!
 いつもいつも相手を完膚なきまでに倒してるくせに!!」

間髪いれず、ホームランを打った女子のハスキーな声が飛んでくる。

「俺ぁいつでも真剣勝負なんだよ!!」

「矛盾してんだよ、バァカ!!」

100mほど離れた所で、口の悪い良悟に張り合う口の悪さで対抗しているのは、朱里と同じソフトボール部員の卜部かりん(女子4番)。
男家系で育ったからか、女子とは思えないほどの口の悪さをしているが、それでも全く憎めないのは、サバサバとしたかりんの性格のお陰だろう。

「朱里も大変だね、あのかりんはもう止まらないでしょ」

「まぁね、でも幼馴染だもん、慣れてるよ」

馨は声を嗄らして口論を繰り広げる良悟からボールを取り上げ、ボールを待っている朱里に手渡した。

 

「朝から元気ね、かりんもタキも」

 

不意に朱里の横から声が掛かり、2人はぎょっとして声のした方を見た。
上は半袖のTシャツ、下は学校指定のジャージを膝まで捲り上げる、という格好をした鳳紫乃(女子6番)がバット数本を手に溜息を吐いていた。
肩に付くほどの黒髪を耳に掛けている紫乃は、かもし出す雰囲気が大人びている。

「おはよう、馨くん、朱里ちゃん」

「や、シュン、おはよ」

紫乃の後ろからひょこっと顔を出したのは、穏やかな笑みを称えた甲斐駿一(男子3番)。
野球部のユニフォームに身を包み、ボールの入った籠を抱えていた。
駿一と紫乃は野球部の控え投手とマネージャーという関係であると同時に、恋人同士である。


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