過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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143: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/08/31(土) 21:32:27.30 ID:2wffK/fl0


七海「罪木さん…豚神くん……」

自分たちのため、そして霧切を信じて、散って行った仲間。
その想いに報いるために、七海もまた、戦うために立ち上がる。
そして一歩を踏み出そうとして──横から手で制止される。

江ノ島「まあ、流れ的に次はあたしの番でしょ」

七海「江ノ島さん…?」

意外なところから救いの手が伸び、七海は訝しげに江ノ島を見る。
それをどう捉えたのか、江ノ島は照れくさそうに頬を掻いた。

江ノ島「霧切ちゃんはあんな調子だし、その、七海ちゃんも倒されるのはまずいっしょ…」

七海「……うん、そうだね」

江ノ島「か、勘違いしないでよね!べ、別にアンタの為ってわけじゃないんだから!ただ捨て駒になる絶望っていうのを味わってみたかっただけなんだからね!」

七海「ありがとう…江ノ島さん」

……きっとこれも、奇跡なのだろう。
あの江ノ島盾子が、絶望の為ではなく、ましてや自分の為でもない。
誰かの為に戦うなんてことは、それこそ天文学的な確率だ。
だからこそ、七海がやるべきことは、目の前で屈しかけている少女を、何としてでも奮い立たせることだ。

ナエギ「次の相手はキミか。キミの希望……いや、絶望か。それもボクが全部!潰してあげるよ!」

江ノ島「黙ってなレプリカァァアアアアア!アルターエゴだか何だか知らないけどさァ!希望の欠けた苗木クンなんて凡人以下の雑魚だってえええええええええのおおおおお!!!!!!!」

江ノ島「絶望ってのは、与えるだけでも、与えられるだけでもない。与えて与えられてこそ、真の絶望って奴なんだよ!」

江ノ島がナエギへと襲い掛かるのを確認した後、霧切の方へと向き直る。
罪木と豚神の前例がある以上、江ノ島もそう長くは持たない。

七海「霧切さん…!」

霧切「……分かってる。分かってるのよ、こんな所で挫けている場合じゃないって…分かってるのに……身体が動かないのよ…」

霧切にだって分かっている。
罪木が、豚神が、江ノ島が、自分の命を懸けて自分に繋げてくれていることを。
それに報いたいとも、思う。
けれど心の何処かで、もう諦めてしまいたいと思っている自分がいる。



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