過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/08/31(土) 23:56:32.49 ID:2wffK/fl0
腹部から流れ落ちていく血を、左手で押さえつけながら、日向は顔をあげた。
日向「当たり前だろ…大体……勝手に俺の未来を決めるな…俺の未来は、俺が決める…」
江ノ島「はァ?意味わからないんですけどー?この状況で未来を選べると思ってんの?もうウザったいから黙って死ねよ。絶望したらあたしの素敵なお人形にしてあげようと思ったのにさ。こんな反抗的で気味の悪い人形なんてお断りだっての」
一歩を、踏み出す。
そのあまりの気味の悪さに、江ノ島は一歩後ずさる。
日向「七海と…あいつらと……約束したんだよ…生きて帰るってさ…だから俺は死ねないんだ…死ぬわけにはいかない」
江ノ島「ばっかじゃないの。そんな約束、守れると思ってんの?」
また一歩、日向が近づいてくる。
その時には、江ノ島アルターエゴは明確な、恐怖を感じていた。
絶望しか感じない、完璧な自分が、圧されている…!
日向「思ってるさ…思ってるから…ここにいるんだ……」
江ノ島「ち、近寄るなあああ!」
江ノ島は再び、拳銃を構え、引き金を引く。
日向「ははっ…外してるぞ…」
しかし照準はぶれまくっていて、日向には掠りもしない。
指先がカタカタと震える。
絶望である自分が、この楽園の【神】であるはずの、自分が、恐怖を抱いている。
江ノ島「こんなの、認めない認めない認めない認めない!」
拳銃に頼るのが間違いだったとばかりに、拳銃をその辺に放り捨てる。
そしてどこから出したのか、江ノ島の右手には重厚な光を放つ剣が握られていた。
江ノ島「これなら…確実に…殺せる……日向アアアアアアァァアアア!!」
江ノ島は日向の心臓目掛けて剣を突き刺す。
その一撃を日向はよけようとはせず、右手で軽く払う。
江ノ島「えっ?」
全力を込めたはずの突きは、あっさりと日向によって弾かれる。
カランと音を鳴らして床に転がった剣が、まるで張りぼてのように見えた。
日向「ゲームオーバーだよ…江ノ島……」
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