過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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154: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/09/01(日) 00:05:19.71 ID:Vp1P9mlZ0

江ノ島「違う、私は、私は、絶望を……!世界に絶望を!全人類を江ノ島盾子という絶望に塗り替えて…!すべてを…壊して壊して壊して…!」

日向「いいから黙ってろ…」

日向はカムクラの闘いの時に使ったナイフを取り出し、何の躊躇いも、遠慮も、後悔もなく。
江ノ島アルターエゴの心臓に向けて突き刺した。

江ノ島「う、ぐ…あ……」

日向「……終わった、か…」

江ノ島「こ、これが…全て…台無しになる…ぜん、ぶ…おわる……ぜつ…ぼう………う、うぷ…うぷぷ……」

江ノ島「あひゃ、あは…あはははははははははははははははははは!!!!」

最後の最後まで、江ノ島は愉しそうに狂気的に、絶望的に笑って、消えていった。
そこで、ようやく…日向は地面に膝をついた。

日向「やばいな…頭がボーっとしてきた……」

床には、夥しいほどの血の跡。
血が抜けていく感覚と、歪んでいく視界。

日向「こんなことしてる場合じゃないんだけどな…早く、脱出…しないと……」

立ち上がろうとするが、もう腹の激痛は無視できないレベルになっている。
動くことすら、出来ない。
あの薬の効果が切れたのか、折れた腕が今更痛みを訴えてくる。
もう、指一本動かすことさえ出来ない。

日向「あれだけ大口叩いておきながら…何も出来ない……のか…」

かちゃ。
懐から、何かが転がり出てきた。

日向「ああ、これ……」

それは、少し前に七海と分け合ったアクセサリ。
モノクマのアクセサリなんて正直身に着けていたくもないと思っていたが、データとは言え、七海との思い出の品なら愛着も湧く。
罪木と日向アバターを救い出す時に、日向アバターから拝借しておいたのだ。

日向「七海……」

震える手で、もう動かない身体を懸命に動かして。
アクセサリを、抱きしめるように握りしめた。
闘いの末に残ったものは、たった一つの、細い、細い──けれど、大切で、暖かな絆。

日向「俺は……諦めない…絶対に……………諦め……」

どさりと、音がした。
日向の出血は止まらない。
だけど、日向は動かない。
まるで、ゼンマイの切れた人形のように。
安らかな、眠りについた。



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