過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/09/01(日) 01:20:02.47 ID:Vp1P9mlZ0
──。
──待ってるから。
苗木「……っ!?」
唐突に、ボクの脳内に、何かが、聞こえた。
これは、大切な記憶。
そんな気がした。
思い出せ…思いだせよ…ボク……!
何も、思い出せない。
とても、大切なことだったはずだったのに。
ボクは何も、思い出せなかった。
苗木「どうしてボクは…大事なことを……思い出せないんだよぉ…!」
病院では静かに、っていうのは常識だけど。
それでも、ボクは叫びたかった。
今すぐにでも、不甲斐無い自分に、喝を入れるために叫んでやりたかった。
「全く……病院内ではお静かに、ってマナー以前の問題よ?」
声が聞こえた。
その声は、いつも聞いている声で。
いつも頼りにしていた声で。
だけど、なぜか今、その声を聞いて、すごくほっとしていて。
「何に悩んでいるのかは知らないけど、一人で抱え込まないで。私が力になるから」
──ああ、そうだ。
そうだった……。
ボクにはこんなにも、頼りになる人がいたんだ……。
声の方向へと振り返る。
そこには、彼女が笑顔で佇んでいる。
そうだ。
大丈夫だ。彼女がいれば、どんなことだって、乗り越えられる。
大切な記憶だって、取り戻せる。
だって、ボクは今……たった一つだけ、思い出したんだから。
苗木「──大好きだよ」
──GAME CLEAR──
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