過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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253: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/09/06(金) 22:04:25.92 ID:kiEUD2sF0


ふと視線をデスクのあたりに向けると、苗木君がいた。
…動いてない?
そっと近づいてみると、すぅすぅと寝息が聞こえる。

戦刃(……寝てたから気付かなかったんだ)

そんな簡単な事にも気付けずに、少しだけ脱力する。
まあ、強盗に遭わなくてよかったと思おう。うんうん。

パソコンがつけっぱなしになっていて、よく分からない数列が並んでいる。
私はこういうのにはさっぱりだから、下手に動かさに様に気を付けながら、右手に大事に持っていたおにぎりの皿を机の上に置く。

戦刃「……あ」

むき出しのまま置かれたおにぎり。
ラップをかけてくるのを忘れたみたい。

戦刃(……戦場だともっと固くて冷めきったものも食べてたし、おにぎりなら冷めてもおいしいし…大丈夫だよね?)

そう結論付けて、私は特に何もしないことにした。
それから、眠っている苗木君の顔に視線を移す。
夢でも見ているのか、幸せそうな寝顔だった。

戦刃「ちょ、ちょっとだけ…」

周りに誰もいないのを確認して、そっと苗木君の頬を突っついてみる。
…柔らかいし、もちっとしてる。
ぷにぷに。ぷにぷに。

戦刃「……」

気持ちいいな。
ずっとこうしてたい。

戦刃「……あと一回だけ」

ぷにぷに。
苗木クンの頬を堪能して、我に返った私は、そっと苗木君の身体を背負う。
このまま寝てたら風邪引いちゃう。
起こさないように細心の注意を払って、苗木君をベッドまで運んだ。

戦刃「これでよし」

無事にベッドに運び終え、布団をかけてあげると、私は誰もいない空間でドヤ顔をする。
誰も見てないし、うん。

よし、これで私の仕事は終わり。
朝起きたらおにぎりも食べられるし、完璧だ。

私は部屋を立ち去ろうとして…立ち止まる。
ちょっとだけ、ちょっとだけなら、気付かないかもしれない。
ほんのちょっとだけ、苗木君と添い寝できたり…いや、でも。
私の中で天使と悪魔がケンカをする。

ダメです、苗木君は気づいていないのにそんな事をするのはいけない。
大丈夫、ちょっとだけなら気付かれないって。

戦刃「……む、どうしよう」

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