過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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293: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/09/11(水) 21:45:15.30 ID:WyJOtal50


日向「なあ、狛枝。少し野暮な質問をしてもいいか?」

狛枝「何かな?」

日向「お前の気になってる異性って……誰だ?」

狛枝「舞園さんに決まってるじゃないか。ボクみたいな人間にあんな純粋…というか、純粋すぎる好意を向けられて気にならない訳がないよ」

日向「え、ええー……」

意味が分からん…。狛枝は舞園の事を…その、異性として気になってるんだよな?
それなのに舞園の行為を避けている。

狛枝「あのね、日向クン。ボクなんかに恋をしたって、その内冷めるんだよ。僕がどれだけ矮小で取るに足らない存在か…直ぐに舞園さんも気付くよ。もしもいま、ボクの感情で彼女を受け入れてしまったらもしもその事に気付いた時、傷つくのは彼女だ」

日向「……」

狛枝「安易な選択で舞園さんを傷つけるのならボクは彼女がそれに気付くまで待つよ。舞園さんだってボクなんかに好意を向けられても困るだろうしね。だからボクは、遠くで彼女を見守ってあげようと思ってるんだ。彼女の幸せを誰よりも最初に祝福してあげるんだ!」

日向「……なあ、一つだけいっていいか?」

狛枝「?何かおかしかった?」

日向「重い」

狛枝「バッサリだね」

そう言えばこいつ超面倒くさい性格なの忘れてた。
最近大人しかったからすっかり忘れてたな…。

狛枝「まあ、そういう事情だからボクは彼女の想いに答えるわけにはいかないんだよ」

日向「……はあ、まあお前の考えはとにかくとして。少なくとも今、舞園の好意はお前に向いているんだ。少しくらいはそれに応えてやってもいいんじゃないか?」

狛枝「だからそれは──」

日向「ちょっと黙ってろ…。別に舞園と付き合えって言ってるわけじゃない。少しくらい自分に正直になってみろよ。案外それで嫌われるかもしれないぞ?」

狛枝「うーん…そうなのかもしれないね。恋愛ごとなんて初めてだから、対処の仕方がいまいち分からなかったんだ」

日向「きっとそうだぞ。だから少しは正直になってみろ」

狛枝「うん…そうしてみるよ」

自分でもよく分からない理論でごり押しした気がするが、狛枝は納得したみたいだった。
舞園も狛枝もお互いに非常に面倒で厄介な性格をしている。
まあ、俺がこれ以上口を出すことでもないだろう。後は狛枝達が自分で考えてどうするのかを決めればいい。
ぶっちゃけ関わりたくない。


日向「ちょっと長居しすぎたみたいだな。邪魔して悪かった、舞園」

舞園「いえ、楽しかったですよ」

七海「また料理を教えてくれると嬉しいな」

舞園「はい、私にも今度、ゲームを教えてくださいね」

七海「うん。…でも、日向くんは渡さないからね」

舞園「だからそれは誤解だって言ってるのに…」

どうやら七海と舞園もお互いに色々と交流を深めていたらしい。
ま、それ自体は悪い事じゃないよな。
舞園は……表向きっていうか、狛枝に関して以外は、普通の奴だし。

舞園「それじゃ、狛枝先輩はもちろん泊まりますよね?」

狛枝「……そうだね。まあ、今日くらいは」

舞園「!?!?」

日向「……面倒くさそうだし、先に帰ろう」

七海「積極的だねぇ」

…狛枝、絶対何か間違ってるぞ……。
普段とは立場が逆転している狛枝達を遠目に、俺たちはコテージへと戻った。


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