過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
1- 20
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 22:15:38.43 ID:EHlwHqUX0
千尋は喧嘩歴はそれほど長くないし、格闘技をやってきたわけでもない。
しかし、素手の喧嘩では今までに一度しか負けた事が無かった。
それはとても小柄で可愛らしい女の子――曽根崎凪紗(女子10番)。

肉弾戦では負けるわけにはいかない…
オレに勝っていいのは、凪紗チャンだけ…
オレの上に立っていいのは、凪紗チャンだけ…

こんなヤツに、オレは負けない――

「邪魔はそっちだ、周防悠哉」

千尋はカッと目を見開き、ワルサーを悠哉に向け、撃った。
あまりに至近距離だったので悠哉は避けきれず、弾は初めて悠哉を捕らえた(頬を掠めただけだったが)。
すぐに横向きに倒れた悠哉の上に飛び乗り、ワルサーの銃口を悠哉の額に当てた。

「退け」

ワルサーの銃口をきつく押し付けた。
薫たちが聞いたら驚くだろう――普段は中性的な千尋の声は、今ははるかに低く静かだった。
悠哉の喉が一度だけ上下に動いた。

「…わ、わかった… 入らんから、それ直してくれへん?」

千尋は動かない。

「…頼むわ、誓うわ、もうアンタを襲ったりせぇへんから!!」

千尋は少し迷った後、悠哉から離れた。
もっとも、銃口はまだ悠哉に向けていたが。

悠哉はその場に座り、溜息を吐きながら頭を掻いた。

「ったく、このクラスありえんわ…
 アンタといい、最初に会ったチビちゃんと大きい男のペアといい…」

チビちゃんと大きい男…?
それってまさか…

「その…小さい方って…茶髪を二つくくりにした女の子…?
 男の方って、やたら無愛想な…?」

千尋の口調も声色も普段通りに戻っていた。

「何や、知っとるんか…って当然やな、クラスメイトやし。
 ありえんねん、チビちゃんに投げ飛ばされてん!!」

千尋の考えは確信に変わった。
凪紗と設楽海斗(男子10番)だ。
千尋の顔に、今までで1番の笑顔が浮かんだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
349Res/393.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice