過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/08/12(月) 22:20:04.14 ID:EHlwHqUX0
今回のプログラムの会場の端、A=01エリアは森だ。
木が好き勝手に伸びているので、日の光も届きにくい。
そのため、他の場所より涼しく、避暑にはもってこいの場所だ。
そんな場所にいるのは真木頼和(男子14番)。
頼和はMDウォークマンで音楽を聴きながら涼んでいた。
今聞いている音楽は、米帝(アメリカの事を大東亜ではそう呼ぶ)から輸入されてきた退廃音楽、つまりロックである。
頼和は隠れロックファンだ。
何しろ日本では禁止されている音楽、政府にバレたりしたらどうなるかわかったものじゃない。
何でこんなカッコイイ曲、ダメなんだろうな…
絶対流行ると思うんだけどなぁ…
因みに、クラス内にはもう1人ロックファンがいる。
和久瑛介(男子18番)だ。
瑛介は一見真面目そうに見えるが、実はとても不真面目な人間だ。
オマケに軽楽部に入って、顧問にも内緒でロックを演奏しているらしい。
いつかロックについて語り合ってみたい、と思った事もある。
あーあ、オレは結局誰とも共通の趣味について語り合うことがないのかな…
死にたくないけど…それはみんな同じだろうし…
オレ、襲われても抵抗できないし…
頼和はもう何度したのかもわからない溜息をまた吐いた。
そして、ポケットに入れていた1枚の写真を取り出した。
せめて…せめて君には会いたいな…
最後に…気持ちを伝えたいな…
その写真には、隠し撮りをした佐々川多希(女子6番)が写っていた。
コーラス部の大会会場にこっそり行き、出てきた多希を撮ったものだ。
ストーカーっぽい行動をした事はわかっている。
しかし、頼和はあまり異性に親しく話し掛けることが出来なかった。
部活のテニスの大会では常に優勝するという優秀な成績を持っていたが、それとこれとは話が別だ。
「佐々川さん…元気にやってるかな…?
そう簡単に死ぬ人じゃないと思うんだけど…ねぇ?」
頼和は写真の中の多希に声を掛けた。
当然の事だが、答えてはくれない。
頼和がそう考えるのには理由がある。
多希は頭が良い。
成績もいいが、それ以上に色々な知識を持っている。
きっと今も、その知識をフル活用して脱出方法か何かを考えているに違いない。
頼和はそう考え、ずっと今の場所から動かずにいた。
きっと、ここで勇気のある男子…
例えば…星弥とかならきっと好きな女子とか探しに行くんだろうな…
でもオレは…怖いな……
できればずっとここでロックを聴いていたい…
最悪な男だと思われるかもしれないけど…
オレはまだ死にたくないし、佐々川さんだってきっと生きてるはずだ…
でも…佐々川さんは女の子だし…
きっと怖がってるかもしれないし…
守ってあげるべきだよな、男として…
でも…
頼和の頭の中ではこの考えがずっと回っていた。
もしも武器が良い物なら、きっと探しにいっていただろう。
しかし、頼和のデイパックに入っていたものはスプーン1本だけだった。
今回の支給武器で最もハズレの物だろう。
ナイフのように切ることも出来なければ、フォークのように突き刺すこともできない。
これが自分の支給武器だと気付いた時はショックを受けた。
スプーンを思い切り地面に叩きつけた。
ちくしょう、これで目でも抉ってろっていうのか!?
あのペケモンマスターめ、ふざけんな!!
因みに『ペケモン』というのは、今子供たちに人気のあるアニメの名前だ。
主人公『サトル』がペケモンを連れて旅をしてペケモンを戦わせて…
あの担当教官は、正にサトルのコスプレだ(名前まで一緒にしていやがる)。
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