過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/08/12(月) 22:20:31.91 ID:EHlwHqUX0
居心地が良い場所だったので、離れるのは名残惜しかったが、そんなことを言っている場合じゃない。
ゆっくりと周りの様子を見ながら進んだ。
途中公園を通った。
地図でいうC=03エリア、様々な遊具がある。
その遊具の中で最も背の高いアスレチック。
その下を通りかかった時、少し離れたところに何かが落ちているのがわかった。
え……何だアレ……?
頼和がゆっくりと近づくと、それは人であることがわかった。
女子だ、茶髪の。
あ……酷い……
それは昼の放送で名前を呼ばれていた月野郁江(女子11番)だった。
左腕と背中の左部分がどす黒く染まっている。
近くの草も、血の海になっていたらしい、今は血が固まっているが。
口も血で汚れており、目は見開かれていた。
「うぅ…っ!」
胃の中の物が一気に逆流を始めた。
頼和はその場で吐いた。
胃の中にはあまり物が入っていなかったので、あまり出なかったが。
あたりにすっぱい酸の匂いが充満した。
頼和はデイパックの中からペットボトルの1本を出し、残っていた半分の水を一気に飲み干した。
荒い息をしながら、頼和はよろよろと立ち上がった。
行かなくちゃ…行かなくちゃ…
佐々川さんのこんな姿…見たくない…
早く離れよう…少しでも早くここから……
おぼつかない足取りで何とか5mほど離れた所で、頼和は立ち止まった。
くるっと方向を変え、郁江の所まで戻ると、郁江を仰向けに寝かせた。
顔のあちこちに赤紫っぽい斑点が付いていて(死斑とかいうやつか)、それでまた吐き気が襲ってきたが、今度はこらえた。
目を閉じさせた後、腕を組ませようとしたが、硬直していたために出来なかった。
「月野さん…成仏してよね……
無理かな…こんな理不尽な殺し合いに巻き込まれて…」
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