過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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[sage]
2013/08/12(月) 22:21:42.62 ID:EHlwHqUX0
一番最初に目を覚ましたのは佐々川多希(女子6番)だった。
あれ…? あたしは確か勉強合宿で……
周りを見て、多希ははっきりと目覚めた。
自分は錆びたパイプ椅子に腰掛け、木製の机に身を任せていた。
明らかに旅館ではない。周りを見ると、誰も起きていなかった。席順は夏休み前の授業時の席順と同じだった。窓際の後ろから2番目、そこが多希の席だった。どうやら、手入れしていない教室らしい。黒板もちゃんとあるが、電気は薄暗いし机は埃が被っている。
「ちょっと……茉有? 茉有ってばぁ……」
後ろの席にいた親友の野尻茉有(女子15番)の肩を揺すった。しかし茉有は目覚めない。茉有の肩を揺らしながら、多希は茉有の首に銀色の何かが付いているのがわかった。
何だこりゃ……悪趣味だなぁ……
しかし、それが周りのクラスメイトにも、そして自分にも付いているのがわかった。存在に気付くと急に鬱陶しい存在になる。
「ふああああ……」
あくびが聞こえ、多希は右を見た。男子委員長の良元礼(男子16番)だ。
「い……委員長……」
多希が声を掛けると、礼は振り向いた。そして、にっと笑った。
「よっす、グッドモーニング。 ……佐々川、今何時だ?」
多希は自分の時計を見た。超人気テレビアニメの『ドラ太郎』というネコ型ロボットの絵がある時計だ。あ、いや、そんなことはどうでもいい。
「えっと……4時前だよ、あ、午前の」
「あ? なんだそら。 ほとんど一日寝てたのか、オレら……」
そうだ、最後の記憶は朝ご飯を食べていた時だ。ちょっと寝すぎかな?頭がぼーっとしてる……おなかもすいた。
そのうち、生徒たちがだんだん起き始め、室内がざわついてきた。
「タッキー、何これ……」
茉有が目を覚ました。何か、だって? 知るかそんなもん。
多希が見回すと、誰とも喋っていない生徒が目についた。
多希の前方、1番前に座る幼馴染の天条野恵(女子12番)が、隣の席に座る彼氏である浜本卓朗(男子11番)やその後ろの月野郁江(女子11番)と喋っているために喋る相手がいない小路幽子(女子7番)、多希の2列横の武田紘乃(女子10番)の1つ後ろ、普段から友達付き合いがほとんど無い戎嘉一(男子2番)、嘉一の2つ横、男子に周りを囲まれている大野迪子(女子3番)、そして廊下側(船海第一中学と同じなら)の1番後ろで腕組をしている稲毛拓也(男子1番)。拓也の口が僅かに笑みの形を作っているような気がした。
稲毛君……何か知ってるのかな?
そう思ったが、詳しく聞くことはなかった。教室前方の扉がガラッと開き、4人の男女が入ってきた。
「さぁ、みんな静かにしろよぉ!」
赤い帽子を被った4人の中で最も背の低い15,6歳頃の男(160ないかもしれない)が叫びながら手を叩いた。すぐに教室内は静まり返った。
「ようし、みんなイイコだな!はじめまして、今日からみんなのトレーナー…いや、担任になったサトルだぜ!よろしくな!ついでに、皆から見て1番右にいるのが、タケル…あ、タケルはお姉さん大好きだから、女の子は注意してね!その横にいる見るからにオテンバそうな気の強そうな女はアスミだ!自称オテンバ人魚らしいけど、絶対ウソ、むしろ魚人…ウソだよ、イテッ!そして、1番左にいるキザなヤツは、オレのライバルのシゲキだ!皆君たちの世話をしてくれるんだ! よろしくな!」
タケルは今から登山にでも行くのかという格好をしている。アスミはヘソ出しにミニのズボン、海の近くに住んでいそうだ。さすが自称人魚。シゲキは普通の紫色のトレーナーを着ている。何なんだ、このアンバランスな組み合わせは。
え? 何、この人たち……何?
多希が声を出そうとしたとき、ガタッと椅子の動く音がした。
「何なんだ、お前らは……何するんだよ?」
それはクラス1騒がしい人間、堀田勝海(男子13番)だった。
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