過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 22:23:06.33 ID:EHlwHqUX0
:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/10(水) 01:58:00.99 ID:wSnSqwBi0「最初の人は……君だぜ! 男子12番、平野辰紀君!」
サトル(担当教官)の声に、平野辰紀(男子12番)の体がビクッと震えた。

マジかよ……何でオレ? 40人もいるのに何でオレなわけ?

「平野君、はやくしなさいよ!」

紅一点のアスミ(軍人)が喝を入れたので、辰紀は立ち上がった。
その時に「ひゃい!」という返事も忘れていない。
アスミがフフッと笑った。

「ここのエリアは、最後の人が出てから20分後に禁止エリアになるから、
 気をつけろよ!
 次の人が出てくるのは2分後だ、見つからないようにな!」

サトルが付け足した。

知るか、んな事は最初に言っとけよ!

ほのぼの系グループの1人と言われる辰紀でさえ、もう堪忍袋の緒が切れていた。
自分のショルダーバッグを担ぎ上げると、デイパックの所へ行った。
そこで1番温厚そうなタケル(軍人)がデイパックを1つ持った。

「今からオレの言う事を3回言って?
 『私たちは殺し合いをする』…はい?」

何だ? 何言ってるんだ、コイツ……誰が言うか!

…などと思っていたが、この中で最もクールそうなシゲキ(軍人)が銃を構えたので、やけくそになって叫んだ。

「私たちは殺し合いをする、殺し合いをする、殺し合いをする!
 チクショウ!」

「『やらなきゃやられる』……はい?」

「やらなきゃやられる、やらなきゃやられる、やらなきゃらられる!
 クソ!」

「はい、よくできました。 最後噛んでたけどな。 舌回ってないぞ?」

デイパックを受け取ると、辰紀は走って部屋から出て行った。

「2分後、天条野恵さんの出発だぜ!」

試合開始 7月24日午前4時22分――

辰紀は外に出た。右側には木が茂っている。放っとかれたせいだろう。四方八方にツルも蔓延っている。

「チクショウ、何でこんな目に合わないといけないんだよ…」

とりあえず植物の中に隠れた。当然、殺し合いなんかには乗らない。だから、仲間を探そうと考えた。しかし運の悪いことに、親友の神田輪(男子5番)・関克哉(男子8番)・浜本卓朗(男子11番)、全員当分出てこない。そういえば、武器っていうのが入ってるんだっけ……何だろ?デイパックを開き、中を漁った。ペットボトル、不味そうなパン、地図、懐中電灯…ん?何か丸いものが……それが何か、すぐにわかった。自分が見慣れているもの…サッカーボールだった。はぁ!? ふざけんな! そりゃオレはサッカー部だよ! でもこれが武器? 武器じゃないっしょ、これは!しかし、捨てるのも勿体無いので、それの上に腰掛けてみた。チクショウ、椅子じゃないって!

「両手を挙げて?」

不意に後ろから声を掛けられた。同時に、後頭部に何かが押し付けられた。え? もしかしてオレって早速やばい!?

「ちちちち違う! オレやる気じゃないし!つーか武器サッカーボールだし! 命だけはぁ!」

全く、なんて情けない姿だ。しかし、手を挙げて必死に命乞いした。こんな所で出てすぐ殺されるなんて最悪だ。

「さ…サッカーボール? それって武器?」

聞き覚えのある声だった。それなりに交流のあった少女の声だった。

「て…天条?」
「ん?何?」

少女…天条野恵(女子12番)が、いつもと変わらない調子で訊き返してきた。
辰紀は脱力した。

「オレの頭に押し付けてるの…何?」
「ん? あぁ、ゴメンね、タツキ君。これ、あたしの支給されたヤツ。 君のと同レベルかもね」

辰紀が振り返ると、野恵が右手に携帯電話を持って微笑んでいた。どうやら頭に押し付けていたのはアンテナ部分だったようだ。

「け…ケータイ?」
「うん。 最悪だね、あの政府…武器って言うから銃とかナイフとか想像してたのにね」


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