過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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[sage]
2013/08/24(土) 22:04:14.56 ID:WzI0y4MJ0
身体が弱いので、今のように長時間外にいて不規則な生活をすれば恐らくすぐに熱を出すだろうし、例えば誰かに襲われたとしても走ることができるのは僅かな距離で、それ以上は身体がもたない。
なんという足手まとい、我ながら笑える弱さ。
こんな自分と同じチームだなんて、皆超ハズレくじ引かされたんだな、カワイソウ。
「…やっだ、そういうことは早く言ってくんなきゃ!!」
早稀が叫んだ。
迅も早稀も呆れたことだろう。
智子はリーダーだからたとえ足を引っ張っても護るだろうけれど、ただのメンバーで嫌われ者で病弱な雅哉のことなど見捨てるに決まっている。
家族ですら見捨てたのだから、関わりの薄いクラスメイトなら尚更だ。
見捨てるなら見捨てればいい、慣れてる、そんなの。
しかし、早稀の言葉は雅哉の予想とは違うものだった。
「ってことは、万一の時は、智子とマサを先に逃がすって方向でいいのかな、迅」
「…だな。
俺と早稀で時間を稼ぐから、無理しない速さで逃げてもらうって感じだな。
言うだけなら簡単なんだけどなー。
あ、薬は絶対落とすなよ、芥川」
雅哉は目をぱちくりとさせた。
迅も早稀も、雅哉を見捨てるという選択肢は端からないような口調で、当たり前のように雅哉をも護ろうとしている。
命懸けの状況で、“時間を稼ぐ”だなんて下手をすれば自殺行為になるというのに、この2人はどうしてそれを当然のように口に出来るのだろう。
「…あ、智子が『私物持って行ってもいい?』ってイケメンおっちゃんに訊いたでしょ。
あれって、もしかして…マサの薬のこと?」
早稀の質問に、智子が小さく頷いた。
まあこれはわかっていた。
智子は教室でのルール説明の後、イケメンおっちゃんことライド(担当教官)に私物を持って行ってもいいかということを質問し、その後に一瞬目が合ったのだ。
智子は以前たまたま雅哉が薬を服用しているところを目撃し、それ以来校外学習や泊りがけの学校行事など、イベントの際にはいつも雅哉の身体を気遣い声を掛けてきていた(今回の修学旅行でも、サービスエリアでの昼休憩の時間には『薬忘れてない?』と声を掛けてきた)。
智子がプログラム対象クラスに選ばれたという状況ですら雅哉の体を気遣ってくれたことは嬉しくて、皆が引き攣った顔をしていたというのに思わずにやけてしまった。
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