過去ログ - 天井「どうしてここまで来たのだろうな」
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◆n7YWDDtkCQ
[saga]
2014/03/30(日) 16:57:21.29 ID:cGMvxYBb0
・おそようございます
ちょっと気を抜くとすぐ昼夜逆転する症状に病名を付けよう
結局、予定を調整し再度連絡する方向で一度通話を切った。
囮としての行動については天井にかなりの部分委ねられているが、
当日MARを引き付けられるかという可否、その肝の点を自己判断で済ますのはリスクが高い。
これまで面会、病院での調査とこちらの希望通りに対応が得られてきただけに、
移送当日になって思惑を外されるというのは作為を感じざるを得ない。
それが「本隊を追うのに人員を割くため」か「天井に対する鎌掛け」かは分からないが。
また、MARが生徒達を何らかの意図で追っているという仮定の上でも、
「単に会議などで予定が空かないから」という言葉通りの理由の可能性もある。
天井「それなら明日過剰に誘い出そうとして腹を探られるのも痛い、か」
考えを整理する、そういう名目で呟きを反復しながらも、キーボード上の指は淀みなくメール本文を埋めていく。
視界の隅にある時計のガジェットが秒を刻むのが急かされているようで、ちらと見やってから非表示にした。
木山達の返答によっては明日の同行を求めMARに食い下がる必要があるかもしれない。
元々前日に無理を言っている身、連絡は早めに返さねばなるまい。
共同研究を隠れ蓑にした偽装も既に慣れたもので、隠語のような置き換えに包まれたメールはほどなく回線を伝っていった。
木山『もしもし、今話せるかい』
天井「大丈夫だ。わざわざ申し訳ないな」
ほどなく鳴り響く着信音。
交わされる言葉は相変わらず固有名詞がすり替えられている。
木山『耐性実験の件だろう? 貴方だけでもスケジュール通り進めてしまって構わない』
天井「こちらの都合で実施してよいと? AIM周りの結果は私では判断できないが」
木山『それはデータを別途送付してくれればいい。必要なら後日同席して再実験しよう』
天井「そうか」
端的かつ迂遠という妙な会話だが、要は予定――明日に震源と疑われる地点を調査するという動きは崩すなということだった。
それにMARが喰い付いてこなくとも。
喰い付かせるためのアピールが、逆に不審に映る方を警戒しているのだろう。
決行前日に連絡を取るということで木山が神経質になっていることも予想していたものの、受け答えは落ち着いていた。
茫洋とした態度の奥で激しい感情を抱いているきらいのある彼女だが、今日に限ってはその様子も聞こえない。
一瞬生まれた間に、静かな息遣いだけが響いた。
落ち着いているのなら、いい。
警備員と風紀委員の合同会議に合わせ、予定より遅めに決行日を設定したのだから、
今はあらゆる準備を終え静かに時を待っているのかもしれない。
天井(そういえば……地震の原因となるAIMについて何かしらの特定方法があるらしいこと。
木山に聞いてみるべきか)
「一定の法則性」だったか。
調査を装う段階で天井には分からなかった判別法をMARは掴んでいる、らしい。
木山や冥土帰しにとっても既知なのかもしれないが、確認しておくべきだろうか。
>>+2
「一定の法則性」について聞いてみるかどうか
>>+3
MARへの調査同行要請について、木山の言う通り
「明日は単独で調査を試み、必要があれば後日再調整する」でよいか
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