過去ログ - 天井「どうしてここまで来たのだろうな」
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41: ◆n7YWDDtkCQ[saga]
2013/08/25(日) 21:02:24.84 ID:d1EdXp5v0


天井「好みを同じにしている、という勘違いはある意味都合が良いが……、突っ込まれてボロが出るのも問題だからな。
   方向転換できないだろうか」

趣味に対する入れ込み方は千差万別だ。
口先で話を合わせ、それを看過されたとき、ただ残念がられるだけなら良いのだが。
この様子では過剰な失望や不審に繋がる可能性が無いとも言い切れないのが怖かった。

同時に、にべもなくあしらうのも気が引ける。
幸い控えめなデザインのストラップなどなら女子生徒が着けているのを目にしたことがあるため、
天井自身がグッズや知識を持っている訳ではないが、有名だし記憶に残っていた、という方針にする。

それが二度目の過ちだった。
「マニア」とは、専門分野の話を向けられた研究者と同義らしい。
少なくともその状態の研究者の扱い辛さを知っている天井は、心苦しかろうがばっさり話題を変えておくべきだったのだ。


 From: 御坂美琴
 Sub: ラヴリーミトン

 あ、そうだったんですね。
 興奮しちゃってごめんなさい……。

 ケロヨン、それにピョン子、ゲコ太……って子達はラヴリーミトンっていうシリーズのキャラクターなんです。
 子供向けなんですけど、12年前から展開しているので大人のファンも意外といたりして、

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 私が一番好きなのはゲコ太っていう子なんですけど。
 シリーズ全体の世界観もそうなんですけど、シンプルで可愛らしいデザインと対照的に凝った設定がウリで、
 ゲコ太は乗り物酔いが酷くていっつもゲコゲコしちゃうっていう(変な話でごめんなさい)子なんです。
 そのギャップにハマってしまって……。

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 それに可愛さをそのまま愛でるのはもちろん、背景設定を知っていると楽しめるポイントもいっぱいあるんです!
 例えば3年前から右頬に絆創膏を貼ったケロヨンのグッズがたまに出るんです。
 これはその時期に上映していた「劇場版ケロヨン&ピョン子 スターリソグラードの別離」っていう映画の中盤に、
 ピョン子を庇ってできた傷なんですけれど……ネタバレになりますが、この映画は悲恋で終わるんです。
 映画自体もそれで賛否が分かれているんですよ。

 そんな訳で、絆創膏ケロヨンは絶対にピョン子と同じパッケージでセット販売はされないんです。
 あの劇場版を知らなければただのバリエーションなんですが、そういうこだわりが見え隠れするのが、

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最長記録はあっさりと更新された。

天井は大きく首を逸らし宙を仰いだ。
その姿を誰かが見たら、PCの画面から顔を背けたようにも見えただろう。

天井「最初の目的は何だっただろう……あぁ、MARに目を付けられるような変化が無かったか、だな。
   思えば遠くに来たものだ……」

この僅かなメールの往来で、数日後にセブンスミストで開かれるフェアと、
カエルのキャラクターについて多量の知識を得ることができた。
そして他には何も手に入っていないのだった。

できればDNAマップを提供したかを聞き出したく、話題の流れを誘導するつもりだったのだが……。

天井「ここから急に開発の話に戻すのは至難の業だぞ。特にプライバシーに関わる問題だしな」

強引な話運びになるのは間違いなさそうだ。

ごくごく、と。
すっかり忘れてしまっていた紙パックを啜り、天井は示し合わせて襲い来る疲労に必死に耐えた。


>>+2
「DNAマップを提供したか」をこのままメールで聞くか





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