過去ログ - 科学と魔術とその他諸々が交差する時、物語は始まる。(東方×禁書、主に禁書)
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40:三期来いや[saga]
2013/08/20(火) 22:32:40.09 ID:tZqsuiRs0
アリス(さっきのウニ男!まったく、運があるのかないのか分からない。)

ヴェント「アンタは余程トラブルが好きな様ね。忍ぶって言葉を知らないのかしら?」

上条「…俺は今日は、そこのソイツを助けに来たんじゃねぇ。」

ヴェント「…あァ?」

上条「怪我人を背負った奴を後ろから狙う最低な野郎を、殴りに来たんだ。」

ヴェント「…テメェ。」

ヴェントの顔が真顔へと変わり、そこからより深い笑みへと歪む。

ハンマーを持った手が、高々と跳ね上げられる。

ヴェント「ハンバーグになりたいか、串焼きになりたいか選ばせてあげる。」

上条もさらに踏み出し、握り締めた右手を振りかぶる。互いの力が、ぶつかり合うために集束されていく。

ウリエルに対応する神の右席。彼女のハンマーの周囲を渦巻く大気に、上条は全神経を傾ける。

しかし、天使を象徴する力を振りかぶったにも関わらず、彼女はいきなりそれを解除した。起き上がろうとしていたアリスの足元まで飛び退る。

再び前へと視線を戻すが、その先は上条以外のものに向けられていた。

上条「?」

ヴェント「バカな…。」

たった一言。にも関わらず、それは神の右席を絶句させるほど、莫大な何かがあることを示していた。

笑いを消したヴェントは、周囲の二人に目を配ることもなく、風を起こして飛び去った。

取り残された上条は、ヴェントが見るだけで驚愕し、アリスが今も凝視している者のほうを振り返った。

丁度掻き消えるように去るところだった、ベストを羽織った金髪の青年の後ろ姿。

上条とアリスには知る由もなかったが、彼はオッレルスと呼ばれる、魔神になり損ねた男だった。



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