過去ログ - 「私は喰らい、殺されるしかない」
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6: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:00:52.78 ID:fbZQPxHSO
「大丈夫です?」
塾帰りであろう女子学生が、手を差し出す、これはしめたと心の中で舌なめずりをする、塾通いの学生といえば親が共働きの一人っ子というのがよくあるパターンだ。

うまく取り入れば、家族まとめて私の食事だ。

「ちょっと……つらいです……」
全く、痛くはないのだが痛そうに演技をする。
さあ、家に案内するんだ。
「こんな時間じゃ…病院やってないしなぁ……じゃあ…ちょっとうちで簡単な手当てをするからさ」
よし来た!自分の思惑通りに事が進み、食屍姫は心の中で快哉を上げる、だが
「君達、こんな時間に何をしているんだ」
巡回中のお巡りさんだ、全くいい時代になったものだ、クソ!
心の底から込み上げる殺意を押し殺し、彼女は起き上がった。
「いえ、すみません…ちょっと電信柱に頭をぶつけちゃって…介抱してもらってただけです……ご心配ありがとうございます……家族が待っているので……では失礼します」
家族なんて居ないが、そういえば大体の人間が納得してくれるので、家族というのは便利な存在である。

結局、少女の邪悪な欲望は一人の職務に忠実な警官によって阻止されたのであった。


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