過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 良子「出番をプリーズ」 17クール目【ライダー】
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155: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/08/14(水) 02:25:54.94 ID:hNTFeN0Vo

 高らかに歌い上げる気象の記憶によって、須賀京太郎の姿は変化を遂げた。

 体色は、雲を思わせる白。
 侍を連想させる、後頭部の髷と手甲・足甲。
 首回りから肩までを覆う、風神の風袋。
 対して背中には、雷神の稲妻太鼓。
 腰に巻き付いた金色の竜が、彼の仮初のベルトを作り出す。

 これは――仮面ライダーではない。
 須賀京太郎と引き合うメモリが作り出した、一体の怪人。
 ウェザー・ドーパントである。


京太郎「ふ――ッ!」


 京太郎が手を翳すとともに生み出される冷気。
 それが、ユニコーンヤミーの体を弾き飛ばす。


京太郎(なん――て、パワーだ……!)

京太郎(俺の躰が、作り変えられていくのが分かる……)

京太郎(どんどんと……変わっていくのが……!)


 その適合値が故に。
 京太郎はまさに、この地球上に起こり得るすべての天候を統べるものとなった。
 元来、オーズならば各コンボごとにしか使用できない天象気象。
 それを今、京太郎のこの身は、一心に背負っている。

 力の欲望に、心が飲まれそうになる。

 気を抜けばすぐにメモリの力に飲み込まれ、ただの暴力の化身と化してしまうだろう。
 まさに現実の天象が、意識を持たない自然体の暴力であるように。
 京太郎は、一個の暴風となろうとしていた――。


京太郎(気を……確かに、持て……ッ)

京太郎(俺がすべき事は……人を、護る事だろうが……!)



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