過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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20: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/14(水) 22:37:01.03 ID:tJOLQydwo
ただでさえ出ずっぱりで怜が名付けた『怜ちゃんパワー』は目減りする一方だ。能力を使えばそれは大きく減衰してしまうかもしれない。

残りの『怜ちゃんパワー』がどれほどの量なのかはわからないが大事なそれを自らそれを減らすような真似を竜華はしたくなかった。

(そういえば怜には残りの量がわかるんやったっけ)

竜華は所在なげに彼女の背後を漂っていた怜に視線を向ける。

『やってみる?』

「あかん!」

投げかけられた怜の言葉を声に出して否定する竜華。突然大声を上げた竜華に三人が驚いて身を引いた。

「どうしたんやいきなり?」

「怜が能力使う言うとんねん!」

「……!」

血相を変えた竜華に事情を聞いた三人は息を飲む。

『一回で消えたりせぇへんよ』

「せやけど消えるまでの時間が短くなるんやろ!?」

『……』

竜華が問い詰めると怜は口を噤んだ。この場での沈黙は肯定していることと同義だ。

「落ち着け怜!」

「す、すんません! 私が変なこと言うたから!」

「早まったらあきませんよ園城寺先輩!」

三人は竜華の視線と同じ方向に向かって懸命に呼びかける。

『……ぷっ、あははは! 落ち着けてこっちの台詞やそれは』

落ち着けと言いつつ自分達が慌てている四人の様子がおかしかったのか、怜は口元を隠して吹きだした。

「何笑ってんねん怜!」

『あははは……はぁ、すまんかったわ竜華。そうやな、能力は使わへんようにするわ』

「うちだけやのうて皆に謝り!」

笑いやんだ怜の手を掴んで三人の前に引っ張り出す竜華。

『うちが謝ったって聞こえへんし』

「気持ちの問題や気持ちの!」

怜は逃げようとしたが竜華はその場から動けないように肩を掴んで放さなかった。


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