過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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34: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/16(金) 23:12:36.16 ID:QkQOEvj0o
「誰が暴力振るうって? ん?」

「ひっ!」

青筋を立てたセーラの鋭い眼光に晒されて照は小さな悲鳴を上げて淡の背に隠れた。

「なっ、何よ!」

照を庇ってセーラを睨み返す淡だったが腰が引けている。

「ちょい待ち!」

「そうですよ! 落ち着いてください!」

浩子と泉が慌ててセーラを宥めすかす。

「俺はなああいう大阪人は野蛮やと思っとるやつは嫌いなんや!」

「あれだけで怒るようなら野蛮やろうが! 自分で悪評広めるつもりかいな!」

「あっちは自分のせいで園城寺先輩死なせた思ってたんですよ。私らに恨まれれとるて勘違いしてたんならどつかれる思うててもしゃーないやないですか」

「……わかったわ」

憤然とするセーラだったが泉と浩子に説得され鼻を鳴らして握り締めた拳を解いた。

「やっぱり大阪人怖い……」

「TVで見るヤクザとか大概あんな喋り方してるもんね!」

「おいこら!」

「ええかげんにせい!」

囁きあう照と淡に再び激昂したセーラを浩子は羽交い絞めにして奥に引きずっていく。

「こら船Q! 放せ!」

「べーっだ」

「こら淡……すまないな私の失言のせいで」

「ううん、この有様やしある意味正しかったんとちゃう?」

浩子から逃れようともがくセーラに舌を出した淡を呆れたように見やり謝る菫に苦笑いを返す竜華。

『やっぱり対局中とは別人やなぁ』

事の成り行きを静観していた怜は淡と照の間に割って入り、記憶の中のチャンピオンと目の前の少女を照らし合わせその違いに驚いていた。

「……?」

すると照は何かを見咎めるように首を捻り目の前を凝視し始める。

「……!」

『もしかして……』

明らかに怜を感じ取っている照の姿に竜華と怜は息を呑んだ。


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