過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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35: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/16(金) 23:13:07.51 ID:QkQOEvj0o
「どったの照?」

振り向いた淡が照の落ち着かない様子を不審に思って訊ねる。竜華達の想像通り淡には怜が感じられないようだ。

「……なんでもない」

照は気配こそ感じ取れるようだが見えるまでには至らないようで、淡にそう返して目に込めた力を抜いた。

『さすが元チャンピオンは格がちゃうな』

『せやね』

近くに戻ってきた怜と顔を向かい合わせて笑い合う竜華。

「どうしたの?」

嬉しそうな彼女の姿を見て照が不思議そうに質問を投げかけた。

「実は今日ここに来てもろうたのは宮永さんの勘違いを解く目的もあったんですが、もう一つ宮永さん達に頼みたいことがあったからなんです」

「頼みたいことってなに?」

セーラを泉に任せて進み出た浩子に照はもう一度問いかける。菫と淡も居住まいを正して浩子に向き直った。

「では……」

一度咳払いして浩子は説明を始めた。

「実は――」



「――ということで宮永さん達のお力をお貸しいただきたい思うとるんです」

語り終えた浩子は眼鏡のフレームを押し上げて一歩後ろに下がった。

「……」

全ての事情を聞いた白糸台の三人は厳しい顔をして黙りこくる。

あまりにも突拍子もなく現実離れした話だ。彼女達の反応は無理からぬものだった。

「信じられへんのはわかる。けどほんまのことなんや。今もここに怜がおんねん」

口を閉ざしたままの三人に竜華は訴えかけた。

「……とんでもない話だが、嘘を言ってるようには見えないな」

「……だね」

「……うん」

真剣な彼女の顔から三人は今の話を嘘ではないと信じたが、表情は厳しいまま緩まない。


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