過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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45: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/19(月) 00:30:11.68 ID:es8x9f8Zo
「きっかけ?」

「だってそうでしょ。世の中の倒れた人や死にかけた人の全員が能力に目覚めてたら、能力がオカルトなんて言われてるはずがないもん」

竜華達の動揺など全く意に介さず淡は当然のように言う。

臨死体験を経て特殊な力に目覚めたという話は実しやかに囁かれている。だがその実例は臨死体験や九死に一生を得たことがある人間の数に対してあまりにも少なすぎるのだ。日本だけでも毎日病院に担ぎ込まれる人間がいるというのに。

「オンジョージさんはそういう才能を持って生まれてきたんだよ。だから能力が使えるようになった。そう考えるのが自然でしょ?」

「才能……」

自分ではどうすることも出来ないその言葉が竜華達の胸に重くのしかかる。

「怜ちゃんもたぶんそうなんやと思いますよ。清水谷先輩と園城寺先輩がそういう才能を持っていたから出来たこと。やないと世の中の恋人夫婦全員が使えることになってまいますからね」

『やろうな』

ショックを受けていないわけではないが冷静に事実を受け止める浩子に怜が同意を示した。

『やろうなて怜!』

怜があまりにも淡白な反応するので竜華は思わず声――念を荒げる。

『そない怒らんといてや竜華』

『怒らんといてて、怜が皆に見えるようになるかどうかの話しとるんに――』

『せやけど簡単に能力身につけられたらうちの立つ瀬ないやん』

熱を上げる竜華を遮って怜は自嘲するように笑いながら言った。

怜が千里山のエースになったのは昨年の秋。それまでの怜は三軍の無名選手だった。

この異例のスピード出世は怜が能力に目覚めたことによって起こった。未来視という破格の能力を使いエースの座まで上り詰めたのだ。

だがそれは言ってしまえば能力に頼りきって得た栄光。麻雀の腕そのものは以前と変わらず三軍のままだった。

そう思っている怜は実力でレギュラーの座を勝ち取った他の四人に対して負い目を感じていたのだ。

そして同時に自分の居場所を奪われることに対する恐怖も。


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