過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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47: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/19(月) 00:31:59.86 ID:es8x9f8Zo
>>言葉を濁そうとしたのにきっぱりと言い切った淡に菫は淡共々怒声を浴びせた。×
言葉を濁そうとしたのにきっぱりと言い切った淡に菫は怒声を浴びせた。 ○

「私だったら私が死んで暗くなる人なんか見たくないよ。たとえほとんど交流のない人でも」

そう言って明るく笑う淡。これには菫だけでなく残りの六人も目を丸くした。

親しくしている照と菫は元より千里山の五人にも淡が能天気な性格をしていることはわかっていた。なので今までの歯に衣着せぬ言動も能天気さ故のものだと考えていたが、淡はしっかりと考えて行動していたのだ。

「千里山の人が嫌だって言うならやめるけど」

「……いや、ありがとな。怜のことちゃんと考えてくれて」

「当然! 高校100年生は心配りもばっちりなんだよ!」

優しく笑んだセーラの心からの礼を受けて淡は腕組みして小さな胸を張る。

「お前本当にそんなこと考えてたのか?」

「本当だって! 私人死んでるのに考えなしにキツい態度とるほど人でなしじゃないもん!」

菫から疑惑の視線を向けられ淡は頬を膨らませた。

『こっちもこっちで案外ええ子やないか』

生意気な子だと思っていた淡に思いやられていたことを知り顔を綻ばせた怜は、近くに寄って菫と睨み合う淡を見つめる。

「あの清水谷先輩、園城寺先輩はなんて?」

「大星……淡ちゃんのことええ子やって」

「ふふん、でしょでしょ? 皆も誉めてくれていいんだよ?」

泉に問われて竜華が怜の言葉を伝えると淡はますます大きく胸を反らし、どうだと言わんばかりに口の端を上げて菫を見やった。

「淡、調子に乗らない」

「は〜い」

照に窘められ淡は小さく跳ねて姿勢を正す。

「全く、照の言うことだけはよく聞く奴だ……すまなかった変な雰囲気にしてしまって」

「そんなん気にせんでええよ」

淡の身代わりの早さに呆れ返って肩の力を抜き頭を下げた菫に竜華は首を振る。

菫もまた怜と怜を失った竜華達を思って慎重に言葉を選ぼうとしてくれていたのだ。感謝こそすれ怒る理由はなかった。


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