過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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564: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/31(土) 22:19:55.69 ID:1++sl8Eko

―― 二人が帰路についた時、既に周囲は黄昏時となっていた。

夕暮れ時の独特のギラギラとする赤い日差し。
それを受ける二人の手には大きな袋が2つぶら下がっていた。
結局、アレから色々な店を回った彼らは細々としたものを買う事になったのである。
それは勿論、京太郎が期待していた通り、まこへと一方的に奢るようなものではない。
しかし、帰路につく彼の心はそれなりに満足していた。

京太郎「(少なくとも…気晴らしにはなったみたいだ)」

そう思いながらチラリと横目でまこを覗き見れば、そこには何時もと変わらない彼女の表情がある。
しかし、ここ最近の彼女はそこに緊張や、不安というものを滲ませる事が多かったのだ。
それは勿論、日頃から良く接している京太郎や親友である久でなければ気づかないくらいの薄いものである。
けれど、頼り甲斐のある先輩と言った態度を中々崩さないまこに浮かんでくるほどのそれは決して無視出来るものではなかった。

京太郎「(けれど…今はそれがない)」

勿論、まこが最初からひどく緊張している事くらい京太郎も分かっていた。
自分に恥をかかせたりしないように精一杯オシャレしてくれている事もまた理解していたのである。
しかし、今の彼の目の前を歩く彼女にはそれがない。
彼が最初に会ったばかりの、ごく自然体としての染谷まこがそこにいたのである。



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