過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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637: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/05(木) 01:14:48.58 ID:l6brifzro

まこ「まぁ…折角のお詫びなんじゃし…ビシバシ行くぞ」
京太郎「お、お手柔らかにおねがいしますね…?」

まこは先輩としてほぼ理想的な要素を兼ね備えたタイプだ。
物事は順序立てて教えるし、後輩の質問には嫌な顔一つせずに答えてくれる。
失敗した時のフォローも上手く、ただ叱るだけの後処理はしない。
だが、それは決して、彼女がスパルタでない事を意味しないのだ。
本気になったまこがどれだけ厳しいかとバイト中に嫌というほど知っている彼は思わず表情を強張らせる。

まこ「それじゃ…着替えてくるからちょっと待っとれ」
京太郎「うっす」

そのまま自分に背を向けるまこに京太郎はそっと肩を落とした。
その仕草には特に違和感はなく、彼女がそれほど深く自分を責めている訳ではない事が分かる。
少なくともさっきのように泣き出すような事はないようだ。
それに一つ安堵した瞬間、まこの顔がそっと振り向き、その唇をゆっくりと動かす。

まこ「あ…後…あ、有難う…な」
京太郎「え…あ…」

そのままポツリと言葉を漏らしながら去っていく先輩に京太郎は何も言えなかった。
それは勿論、逃げ去るように脱衣所へと戻るまこの動きがあまりにも早かったからではない。
微かに振り向いたまこの顔が気恥ずかしさで紅潮するそれにドキリとし、そして見惚れていたからである。

京太郎「(…やっばいよなぁ…)」

停留所で雨宿りしていた時とは明らかに毛色を変えつつある自分の感情。
それをここで自覚した京太郎はそっと肩を落とした。
しかし、やばいと思いながらも、彼の頬は明らかににやけている。
実際、去り際の彼女は良い物を見れたと思うくらいに可愛らしく、そして魅力的だったのだ。
未だ彼の脳裏に焼き付くその姿は彼の表情筋を緩ませ続け… ――


―― 数十分後、それを与えたまこ自身の手によって、それは苦悶のものへと変えられたのだった。


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