過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
1- 20
654: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:04:27.43 ID:DtkKb4Jxo

漫「でも、虫よけはちゃんとしとかへんとあかんやろ?」
京太郎「俺そんなにモテないと思うんですけれど…」

そう悪戯っぽく言う漫にとって、それは決して嘘ではなかった。
それほど飛び抜けて優れているところがある訳ではないが、この須賀京太郎という少年は人に親しまれやすい性格をしているのである。
その上、婚姻関係によって家を維持し続けてきた家系に属する所為か、才能ある美少女たちに好かれやすい傾向にあるのだ。
それをよく知る漫にとって、虫よけは決して軽視出来るものじゃない。
京太郎は既に売約済みなのだと彼のホームである長野で主張する事は、寧ろ、大いに意味がある事だったのだ。

漫「…はぁ」
京太郎「えー…」

しかし、そんな漫の不安を京太郎がまったく分かっていない。
それに思わず彼女が吐いたため息に京太郎は不満そうな声を返した。
須賀京太郎という人間は三人の美少女に好かれるようになって尚、自己評価が低いままなのである。
まさか自分が能力絡み以外で人に好かれるはずがないと心の底から思い込んでいた。
恋する乙女というフィルターを介した上重漫と能力の発現によってさらに自己評価が落ち込んだ須賀京太郎。
そんな二人の認識をどれだけすりあわせたところで一致するはずがないだろう。

漫「まぁ…京太郎君はそのまんまでええと思うよ」
京太郎「どういう意味ですかそれ」

そう結論付ける漫の言葉は諦め混じりのものだった。
彼女はどれだけ言っても、京太郎の認識を変える事が出来ないと分かっていたのである。
漫自身、能力によって京太郎に絡め取られたのだから、何を言っても能力の所為と解釈されるだろう。
勿論、京太郎とてそんな二人のズレには何となく気づいているものの、しかし、呆れるように言われるのを聞いて、流せはしない。
流石に怒り出したりはしないものの、そんな言い方はないんじゃないかとそう思ってしまうのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1062.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice